*今回の真鍋さんの講演は一部オフレコの部分がありました。お忙しい中、ご本人と高野美幸さんにチェックをしていただいてこの文字化テキストを作成しました。お二方、本当にありがとうございました。
*7/1 『兄を捜して−拉致事件は終わらない−』集会レポート
http://aoinomama13.seesaa.net/article/21361471.html
*7/1 『兄を捜して−拉致事件は終わらない−』集会 真鍋貞樹さん(1)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/21939636.html
*7/1 『兄を捜して−拉致事件は終わらない−』集会 真鍋貞樹さん(2)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/22084466.html
【真鍋貞樹さん・特定失踪者問題調査会専務理事】
*撮影したビデオカメラから文字化しました。
続き
これからやるべきことは高野さんもそうなんですけれども、大澤孝司さんの件もそうなんです、我々は460人の失踪者の方の中で、お手元に(資料が)あると思いますけど、この34人の方は「北朝鮮による拉致被害者であることが濃厚である」というかたちで政府にも要請し、それから各(地域の)警察の方にもですね、神奈川県警だとか千葉県警だとかに刑事告発をして徹底的な捜査をお願いしている段階です。けれども、残念ながらもう3年近く警察庁は「残念ながら決め手に欠ける」ということで、政府認定にまだ至ってないわけです。
政府が認定しようが認定しまいが「拉致の被害者がいる」っていうことだけは事実です。「誰だかはわからない」というだけで「はっきりとわからない」というだけで、現に「拉致された被害者がいる」ということは事実なんですから、「認定の手続きばっかりやっていて本当にその人が救出できるか?」ということになると別問題です。実際に「救出する」ということと「政府が認定する」ということは別の問題と思います。けれども、とりあえず政府の方で「この人は拉致被害者だ」ということで認定しない限り、日本政府は北朝鮮に対して「返せ!」ということを言わないんです。
これが変なんですよね。日本政府としては「これは事実として、この人は拉致をされている!」ということは内々にわかっているんです。要するにある程度日本の政府としてはもうすでに「誰が拉致被害者だということの実態はつかんでいる」ということなんですね。
ただそれが外交交渉の中で問題解決していかなければいけない部分、それも外交ったって、ヤクザと詐欺師が集まっているような国家ですから北朝鮮は。「ヤクザと詐欺師を相手に交渉する、という非常に難しい交渉を迫られているので、なかなか公にできない」ということなんです。
そうは言っても、大澤さんにしても他の方にしても高野さんにしても、事実というものをやはり国民の前にはっきり示していただいた上で、外交交渉に臨んでいただきたいなと思うんですね。それを迫るために私たちは色んな調査をして事実を積み重ねていって、政府認定にもっていきたい、と思っております。
そのためにはですね、皆さんのご自身の記憶の中でも「昔こんなことがあった」とか「変なことがあった」とか、そういったようなどんな小さなことでも結構ですから、もしお気づきのことがありましたらお知らせいただきたい、ということをお願いしたいと思います。
それから先ほども高野さんからお話がありましたけれども、ラジオ放送を始めています。北朝鮮向けにですね。これは二つの目的で行っているものなんです。一つは、高野さん大澤さん含めてご家族の肉声並びにご家族の手紙を放送で北朝鮮に送ることによって、可能性として拉致された日本人の方が聴いていらっしゃるだろう、可能性として、もしそれを聴かれたとしたならばおそらくどれだけ勇気づけられるだろうか、と思います。
実際、蓮池薫さんもですね、あの人が(北朝鮮で)何をしていたかと言うと、日本語の新聞をハングルで翻訳する作業をしていたものですから、ご自身の「記事を読んだ」と言うんですね。だから「日本では自分を捜しているんだ」という認識は当時持たれていたようですね。ただし、マインドコントロールされていますから「ああうれしい」とかそういう感情はちょっと封印されちゃいますよ。だけどそういうことを知っていたということです。
あのジェンキンスさんもですね、短波ラジオをこっそりと聴いていました。これは「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」という、北朝鮮アジア向けにアメリカの情報を流す短波放送なんですけれども、今でもやっています。それを「夜中に隠れて聴いていた」ということがあります。
みんながみんな聴いているとは思いませんけど、こういう電波をとにかく流して「みんな諦めてないよ」と「捜しているよ」と「頑張れよ」というメッセージを送り続けるということが大切な事だと思ってやっております。
*しおかぜ通信
http://www.senryaku-jouhou.jp/shiotsuu.html
もう一つは大きなことを言うようなんですけども、東ドイツが崩壊した一つの要因がラジオなんですね。ラジオを通じて自由社会の情報、「自由で民主的な社会はこうだよ」と「生活はみんな厳しいけどみんな自由だよ」と「みんな楽しいことやっているよ」というような情報を、閉鎖された国家に打ち込まなければいけない。そしてやはり人心が現政権から解放されるというか、マインドコントロールを解くことが必要であるんですね。
あそこ(北朝鮮)は2000万人の国民がいる国ですけれども、2000万人がオウムの被害者みたいなものです。みんなマインドコントロールされているんです。金英男(キム・ヨンナム)さんもマインドコントロールされているわけです。帰って来た5人の方も最初はマインドコントロールされていたんです。
その「マインドコントロールを解く」っていうことはとっても大切なんですね。だからラジオ放送でどんどん「自由社会日本の社会はこうだよ」と「金正日はとんでもない」、女性の前では何ですけど「スケベな男だよ」と「毎晩宴会ばかりしているよ」というような情報を直接送るということによって、あの堅い閉鎖された体制を崩していくことが必要だろうと思っています。
その延長線上に我々が期待するのはやはり脱北者の存在です。“北朝鮮人権法”が自民党・民主党・公明党のご尽力で成立しました。この“北朝鮮人権法”は二つの目的があります。一つは「拉致問題を解決するために経済制裁というひとつの強い手法を条文に盛り込んだ」ということ、もう一つは「経済制裁をしたら生まれてくるであろう北朝鮮の脱北者を日本がちゃんと保護しましょう」ということなんです。
「脱北者の保護はけしからん」という世論もだんだん強くなっております。「何でこんなもの作ったんだ?」と言うこともあるわけなんです。ですけど我々からは、この拉致問題解決するため、とりわけ、この拉致されたかどうかわからない特定失踪者の方々の情報を得るためには、何と言っても脱北者の方からの情報に頼らざるを得ないんです。直接北朝鮮から逃げて来た人から「この人見たことありませんか?」というかたちで情報を集めるしか方法がないんです。
この34人の方々を私たちが認定した根拠というのも実は脱北者からの証言なんです、ほとんどが。脱北者だからウソもあります、デタラメもあります、色んなことを言います。でも、その中からふるいをかけた結果「この人たちは間違いないだろう」というかたちで我々なりの認定をしています。「脱北者を保護する」というのは、拉致された日本人を助けるためにも、そしてまた、金正日にマインドコントロールされている2000万人の国民のためにも、とっても大切なことだろうと思っております。
在日で北朝鮮に帰って行った人たち、あの人たちも被害者なんです。あの国に騙されて行っちゃったまんま帰って来ていない、という人がいっぱいいるんです。これは拉致なのか?意志なのか?誰もわからない。誰も調べようとしない。みんなも調べようとしない。朝鮮総連がそんなこと調べるわけがない。じゃあ一体、その人たちどうしたらいいのでしょうか?
それから忘れてはいけないのは、北朝鮮の人たちと一緒に帰って行った「日本人妻たち」です。まだお元気でいらっしゃると思うんですけど、もうそろそろお年ですからだんだん厳しい状況になってきます。この人たちのことを忘れてはいけないと思っています。
いずれにせよ、この北朝鮮の拉致問題は最後の一人まで、解決するまで、我々日本国民は頑張ると、忘れないと、諦めないという気持ちを持ってですね、私も高野さんも大澤さんも取り組んでいきますし、ぜひ皆さんも同じ思いでご協力ご支援いただければと思います。どうもありがとうございました。(大拍手)
*北朝鮮人権法の積極運用求め要請書
2006年08月03日(木)のTBSニュースより
http://news.tbs.co.jp/20060803/headline/tbs_headline3349911.html
増元照明さんら拉致被害者の家族会など北朝鮮人権問題に関連する7つの団体が、先の国会で成立した「北朝鮮人権法」の積極的な運用を求めて、内閣府に要請書を提出しました。
先の国会で成立した北朝鮮人権法では、12月10日から16日を「北朝鮮人権侵害問題 啓発週間」と定めています。
これに絡み、増元照明さんら家族会と救う会、特定失踪者問題調査会など7団体が内閣府の拉致問題連絡調整室を訪れ、「12月の啓発週間には北朝鮮の人権侵害を世論に強く訴える政府独自の行事を計画してほしい」とする安倍官房長官宛ての要請書を提出しました。
面会には法務省・外務省の担当者も出席し、増元さんらが12月に予定されている家族会の集会や拉致被害者の写真展、調査会の北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の公開録音などの行事について説明。これに対し、法務省から「啓発週間の行事については、総務省を通じて各地方公共団体で検討し、法務省がとりまとめる」などと回答があったということです。(03日20:40)
*特定失踪者問題調査会
http://chosa-kai.jp/
終わり
*皆さん、最後まで読んでくださってありがとうございました。(*^^*)/~~









