
13日にアメリカで拉致問題早期解決のために精力的に活動をされているワシントンDCらち連絡会の浅野さんと前嶋さんから2通のメールをいただきました。お二人は4月25日から5月5日まで中国でビラ配布等の救出活動をされたそうです。サイトへの掲載の許可をいただきましたのでご紹介致します。浅野さん、前嶋さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。
*中国報告(ワシントンDCらち連絡会より)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/96629087.html
(北朝鮮や日本政府に認定されていない)非認定拉致被害者家族の皆様へ
私、浅野と妻は、4月25日から5月5日まで、中国と北朝鮮の国境近く町に拉致被害者の一人、大澤孝司救出のためのビラを撒きに行ってまいりました。事情がら全て極秘で運ばれたため、事前に皆様にも一切ご連絡ができませんでした。以下はその報告の一部です。
日本政府は拉致問題に前向きな姿勢だけは見せているようですが、実際には一切救出活動をしていません。拉致に対する封印、幕引き、切り捨ての態度は終始一貫しているように感じます。拉致救出活動をしている人はいますが、ともすると政治活動になっているため一般の支持拡大に限界があります。誘拐された人間を救出することを賛成反対の問題にしてはならないと思います。現在活動している団体等はそれぞれの事情で結局袋小路に陥ってしまい、全く進展していません。それどころか徐々に衰退しているのではないかと恐れます。
政府がしないならば、私達は自分でするしかありません。救出するための手立てを必死で考えるしかありません。私達には軍事力も警察力も政治力も何もありません。しかし、たいていの日本人ならば多少の金が自由になります。そしてそれは日本人にとって大した金ではないかもしれませんが、北朝鮮では一生かかってもできないような大金なのです。私達はそれを使おうと思いました。
私達が考えたのは北朝鮮の国境近くに行って賞金つきのビラを配布しようというものです(添付)。実際に配布したのは中国語と朝鮮語だけものですが、皆さんにわかりやすいように日本語(意訳)にしたのがもう一つです。
それを北朝鮮の国境、中国側の延吉という町で配布しました。そこは中国内の朝鮮族自治州の州都で、脱北者の多い町でもあり、北朝鮮と最も縁深い所です。そのビラの情報が北朝鮮に伝わり、救出のための一助になればと願って実行しました。金額が北朝鮮の人にとってはとても大きいので、噂として口コミで広がってくれることを願っています。仮に被害者救出の直接的な情報が得られなくとも、間接的な影響力はあるのではなかと感じます。
その種の情報が北朝鮮に伝わっていけば、北朝鮮の人々は自分達の外側の国、中国にしろ、韓国にしろ、日本にしろ、全て自分達よりはずっと豊かで、自分達は何かおかしい、問題があるのではないかと思うようになるのではないでしょうか。それにつけも、日本政府が、金の力の正しい使い方をしないのは、残念でなりません。
このビラまきついては、現地の事情に詳しい数人の専門家に極秘で相談しました。それらの専門家には、色々な危険が非常に高いと言われました。中国の官憲、北朝鮮の刺客、金目当ての盗賊とか危険は無数に考えられましたが、それでも実行しようと決断しました。危険に対する一応の覚悟と準備はしました。もし私達に何かあったとしても、そのことで逆に突破口が開けるかもしれないとさえ思いました。もし仮に私達に何かあれば、日本政府と中国政府はこの問題へのより真剣な対応を迫られることになるでしょう。
政府も、政治家も、官僚も、皆、第一は自分の利益、保身です。それは仕方がないことかもしれません。だから外国に頼ったり、政府に頼ったり、活動家に頼ったりしていても、救出はできないと考えます。そして現在までの状況がそのことを証明しています。現状維持に甘んじているわけにいきません。大澤孝司の父はもうすぐ99歳になるのです。
だから「自分の家族は命をかけても自分で救う」という覚悟がなければ救えないと感じました。またそれがあってこそ他人の気持ちも動かせると思ったのです。もしそのために私たちが犠牲になるとしたら、それも本望ではないかと思いました。
家族自身が立ち上がらなければなりません。家族自身が前面に出なければなりません。家族自身が協力しなければなりません。もしそうでなければ、現状維持、そして衰退が続くだけです。
人は皆それぞれの生活を持っています。そしてそれぞれの生活の現状維持が続くのです。政府の人も含め、多くの人は拉致被害者の救出に賛成はしたとしても、拉致被害者には遠地で静かに消えていってもらった方が、そして現状安泰が続いた方が現実的には望ましいのです。
もし家族をほんとうに救出したいと願うならば、その惰性を破らなければなりません。私達自身がもっと前面に出て、もっと協力して救出しなければならいのではないでしょうか。
今回は専門家の予想とは異なり、何事も無く無事に帰ってきました。しかし必要とあらばまた行く覚悟です。政府が何もしないのであれば自力で救出する努力をする覚悟です。






