
*写真は今朝の毎日新聞朝刊の記事です。
中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて今日でもう30年になります。本日の毎日新聞朝刊に、「早紀江さんが30年前 本紙に寄せた手記(全文)」が掲載されていました。それをテキストにしてご紹介致します。めぐみさんが一日も早く家族一緒に過ごせますよう祈らずにはいられません。
【毎日新聞 平成19年(2007年)11月15日より】
めぐみさんが行方不明となって約1カ月が過ぎた77年12月24日。母早紀江さんの手記が毎日新聞新潟版に掲載された。早紀江さんは当時41歳。今のめぐみさんより2歳若い。入社3年目の関博至記者(56)=現・東京本社=が「わずかな手がかりでも」と依頼した。早紀江さんは「めぐみの目に触れる機会があればと書いた」と振り返る。全文は次の通り(掲載時のまま)。【五十嵐和大】
早紀江さんが30年前 本紙に寄せた手記(全文)
あなたを呼びながら、必死で捜しました
めぐみちゃん!
今、どうしていますか。元気にしているのでしょうか。そしてどこに?あの夕方から、ぷっつりと姿を消してしまっためぐみちゃん。あなたを呼びながら、夜の海辺や、近くの暗がりを必死で捜しましたよ。夕方の海岸を、一人で泣きながら、ママはどこまでも歩きつゞけました。警察の沢山の方々も、あれからずっと一生懸命あなたを捜して下さっています。
学校の帰りのあの暗い道で、家まで後少しのあの場所で、一体、何が起きたのか・・・だれにもわかりません。本当に私達のめぐみがいなくなってしまったと、信じられないのです。
もう、1カ月は過ぎてしまったと言うのに、何の連絡もないと言う悲しさや辛さが、家中に霧の様にひろがっています。
「めぐみは、元気にしているよ」と、一言でいい。連絡して。そして、とにかく、元気で帰って来て下さい。世間の目を気にしないで「たゞ今っ」といつもの様に元気な声で玄関に入って来て下さい。帰って来た後の事は、皆で考えて、一番良い方法をとりましょう。何も心配しなくていゝのです。大切な十三歳を、さわやかに、はつらつと生きて欲しいと思います。
この寒空の下、どこで何を食べているのかしら。暖かい衣類はあるのかしら。ヒザの痛みはどうですか。心臓の方は大丈夫ですか。家中の皆がそして先生、友人、知人の皆があなたの帰りを待っていますよ。
クリスマスやお正月を一家そろって迎える事が出来たらどんなにうれしい事でしょう。弟達への今年のクリスマスプレゼントは「めぐみちゃんを返してもらう事」です。
どこかに居るあなたに手紙が出せたならどんなにいいかと思っていましたら、新聞社の方が、こんなうれしい機会を与えて下さいました。あなたの目にふれゝばいゝと思います。もっと早く、お家の中で手紙で話し合いをしていれば良かったと、今、悔んでいます。長い人生にはいろんな事があります。へこたれない強い根情を持っているめぐみちゃんの事。どこにいてもだれといても、何があっても、あの優しい笑顔を忘れないでね。
どなたか、めぐみを見かけた方がございましたら、どんな事でも結構ですからお知らせ下さいます様お願い致します。



