昨年12月17日に千葉市で行われた講演会で、内閣官房拉致問題対策本部事務局総合調整室長の河内隆さんが「北朝鮮当局による日本人拉致問題の解決に向けて」(拉致問題と日本政府の対応を中心として)という資料をもとにお話をされました。その資料の一部をテキストにしてご紹介します。
*'06 12/17 拉致問題に関する講演会に参加しました
http://aoinomama13.seesaa.net/article/29907850.html
女性拉致容疑事案(鳥取)について
1 被害者
氏名:松本京子(まつもときょうこ)
年齢:29歳(当時)
住所:鳥取県米子市(当時)
職業:会社員(当時)
2 事案の概要
昭和52年10月21日夜、鳥取県米子市内の自宅を出て、近くの編み物教室に向かう被害者が、母親にその後ろ姿を確認されたのを最後に消息を絶って以後、北朝鮮の国家的意思が推認される状況の下、本人の意思に反して、北朝鮮に移送されたもの。
3 拉致であるとの判断に至った理由
(1)警察において、拉致容疑事案としているものは、そのいずれも、北朝鮮の国家的意思が推認される形で、本人の意思に反して、北朝鮮に連れて行かれたものと考えている。
(2)他方、本事案については、昭和52年10月21日夜、鳥取県米子市内に居住していた被害者が、自宅近くの編み物教室に向かう後ろ姿を母親に確認されたのを最後に消息を絶って以後、失踪当時の状況や被害者の意思及びその後の所在に係る正確な情報が乏しかったところ、近年における捜査を取り巻く諸情勢の変化を背景とした徹底した再捜査により、このたび、被害者の失踪状況及び失踪後の所在等の解明に資する供述証拠等を、新たに入手するに至ったものである。
(3)こうして得られた新証拠を含め、一連の捜査結果を総合的に検討した結果、警察では、本事案を北朝鮮による日本人拉致容疑事案と判断するに至ったものである。
4 捜査の経緯
(1)本事案については、昭和52年10月21日夜、鳥取県米子市内に居住していた被害者が、自宅から近くの編み物教室に向かう後ろ姿を母親に確認されたのを最後に消息を絶ち、そのころ、被害者の自宅付近で発生した傷害事件の現場から、被害者とみられる女性及び同人と一緒に居たとされる男性数名が海岸方向に逃走し、その後、同現場で被害者の履物(サンダル)が発見されたものである。
(2)警察では、事案発生翌日の昭和52年10月22日、被害者の御家族からの申し出により、当該傷害事件の現場に居た女性が被害者である可能性が高いと判断し、同月24日には、御家族から被害者に係る家出人捜索願の提出を受け、同人の発見・保護に向け所要の手配を行うとともに、事件・事故等あらゆる事態を想定し、所要の捜査等を行ってきたところであるが、当時の段階では、北朝鮮による拉致容疑事案と判断するまでには至らなかった。
(3)こうした中、平成14年9月、金正日国防委員長が、日朝首脳会談の席上で、日本人拉致を認め、謝罪して以降、拉致容疑事案に対し国民が高い関心を示すようになったほか、報道においても、拉致被害者やその可能性が指摘される失踪者について、大きく報じられるなど、捜査を取り巻く環境に大きな変化が生じた。
(4)本事案についても、白紙の立場から、捜査事項の徹底した洗い直しを行い、最近、被害者の失踪状況及び失踪後の所在等の解明に資する供述証拠等、本事案を拉致容疑事案と判断するに足る具体的な証拠等を、新たに入手するに至ったものである。
*その他の資料のテキストです。
↓ ↓ ↓
*拉致問題に関する過去の主な動き
(2002年9月〜2006年6月)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/41365747.html
*拉致問題に関する最近の動き(2006年7月〜)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/41504110.html
*北朝鮮関連資料1(概要・成立と歴史・最近の動向)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/50258941.html
*北朝鮮関連資料2(日朝間におけるモノ・カネの移動)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/50345897.html
*関係省庁による拉致問題関連施策
(平成18年11月 内閣官房拉致問題対策本部事務局)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/53039707.html
2007年09月22日
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