2007年07月13日

7/12 テレビ朝日「スーパーモーニング」蓮池薫さん 初の単独インタビュー

*7/12「スーパーモーニング」(テレビ朝日)の中で、拉致被害者・蓮池薫さんのインタビュー番組を見ました。帰国されてから初めてということで、その放送部分を文字化テキストにしました。聞き取りに間違いやカン違いのある可能性もございますが、よろしかったらご覧になってください。放送は約25分間でした。

スクープ 蓮池薫さんに鳥越が迫る!! 初の単独インタビュー

【アナウンサー】(スタジオにて)
 「はい、続いては鳥越俊太郎の『今この人に会いたい』です。現在は翻訳家として活躍する蓮池薫さんに単独独占インタビューです。」

【ナレーター】
 東京駅午前10時。1人新潟県柏崎から長岡で上越新幹線に乗り換え到着した蓮池薫さん。帰国から4年9ヶ月が経過、翻訳家として活躍する現在、東京へは度々仕事などで訪れるという。

【鳥越俊太郎さん】
 「どうも、初めまして。鳥越です。」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「初めまして。初めてって感じじゃないんですよね。よろしくお願いします。」

【鳥越俊太郎さん】
 「僕も。よろしくお願いします。」

【ナレーター】
 この日2人が待ち合わせた場所は、東京千代田区にあるニコライ堂の前。学生街である駿河台のシンボルだ。

【鳥越俊太郎さん】
 「中央大学が八王子に行っちゃった事は知らないわけですよね?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「いえ、私が3年生の時に変わりまして・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「あっ、3年生の時に変わったんですか。」

【ナレーター】
 当時蓮池さんは、中央大学法学部の3年生。夏休みに帰郷した1978年7月、交際中だった祐木子さんと共に突然消息を絶つ。その間に中央大学は多摩に移転。現在は大学の記念館が建っている。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「うちの親父が、僕がいなくなってから6年間ぐらいずーっと学費を払い続けていたんですね。いつでも早く帰って来るだろうと。払わないと退学になっちゃうから・・・」

【ナレーター】
 「必ず戻って来る」、蓮池さんの両親は行方不明になっても学費を払い続けたという。結局、入学から8年、所在がわからぬまま大学は除籍。帰国後は復学し、蓮池さんは今、中央大学の通信教育を受けている学生でもある。しかしこの場所を訪れるのはおよそ30年ぶりのことだった。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「変わりましたね、すっかり変わりましたね。どこだかわからん・・・」

【ナレーター】
 インタビューが行われた場所は新宿の高層ビルが見える一室。新宿は学生時代の通学に利用していた駅だ。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「あそこはよく遊びに行きました。当時としては50階建てとか・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「(高層ビルは)ありましたかね?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「ありました。3つぐらい・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「あっ、こんなに多くはなかったけど?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「3つぐらいあって、その最上階に上がったことがあります。田舎から誰かが来ると連れてって、『ほれ、見ろっ!』みたいな、自分が偉そうに案内なんかしてましたね。」

【ナレーター】
 蓮池さんは今、新潟産業大学で韓国語の非常勤講師を勤め、また職員として留学生の相談にも乗っているという。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「4〜5人くらい机にみんな一緒に座ってお茶なんか飲みながら『どう?日本はどう?』みたいな話から始まって、そういう中でまた困ったことを話したり・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「個人的なことも色々・・・?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「はい。そういう仕事をやらしてもらっています。」

【鳥越俊太郎さん】
 「学生たちと会って楽しいでしょ?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「それは楽しいです、はい。留学生は結構外国に来て、色んな悩みがいっぱいあるんですよね。だからそういった話、気持ちはよくわかりますので、まぁそのへんで結構仲良くやっております。」

【ナレーター】
 これは妻の祐木子さんが撮影した写真。(パソコンに向う蓮池さん)蓮池さんは朝3時頃に起きて、出勤前の時間を翻訳の仕事にあてているという。

【鳥越俊太郎さん】
 「まったく縁のなかったことですよね?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「ええ、そうですね。」

【鳥越俊太郎さん】
 「それ(韓国語)が、今は自分の生きる道になったことについてはどういうふうに?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「うーん、ですからそういう質問をよくいただくんですけども、うーん・・・割り切っています。つまり僕としては、じゃあ日本に来て、僕は特技として、まぁ一つ特殊な技能として使えるものは朝鮮語だったものですから、それは僕としては生きていく糧、一つの手段になるだろうと。だからこれをどんどん使っていくと。で、それがさらに、まぁ将来的にね、韓国と日本の国家交流とか文学の色々な交流とかそういったものにつながっていけば、それはまたそれでいいんじゃないかと、そう思っていますので・・・」

【ナレーター】
 この春、蓮池さんは、「私たちの幸せな時間」という韓国で100万部を売り上げたベストセラー小説を翻訳した。自殺未遂を繰り返す女性が殺人を犯した死刑囚と出会い、愛と苦悩を描いたラブストーリーだ。韓国では映画化され300万人を動員、日本でもあさって(7月)14日から封切りになる。(映画のシーンが流れる)蓮池さんにとって10作品目となる記念の作品である。

*映画「私たちの幸せな時間」公式サイト
http://www.shiawasenajikan.jp/

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「僕がこうやって本を出して翻訳すると、まず一番目はお袋に見せます。うちの親父もずっと並べてですね、で、お袋も本を読んでくれたり。この本もね、読んでくれて『うん、なかなか良くなってきてる』みたいな話をしてくれるんですよ。」

【鳥越俊太郎さん】
 「じゃあ、喜んでおられるんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「はい」

【鳥越俊太郎さん】
 「じゃあ、親孝行じゃない」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「それはわかりませんけど。親孝行、今やらなきゃやる時ないですからね・・・」

【ナレーター】
 失われた歳月―。今、蓮池さんはそれを取り戻すため翻訳家として意欲的に活動する。

29年ぶり思い出の地

【ナレーター】
 しかし学生時代はロック音楽を聴くごくありふれた大学生だったという。(楽器店に入る)

【鳥越俊太郎さん】
 「これは僕らが使っていた・・・」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「まさにこんな感じ。高校にすごく上手い友だちがいて、『禁じられた遊び』とかあるじゃないですか。あれをみようみまねで・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「こういうの(バンドを)もう一回やろうかとは?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「まさに同じ年代でバンドを立ち上げようかって話になったんですが、飲み会で・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「そういう話に一回はなったんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「なったんです。なったんですけど、一歩を踏み出せない・・・」

【ナレーター】
 そんな時、常に励ましてくれたのが地元の友人だったという。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「僕の友だちが、何と韓国語をやっている同級生がいまして、『蓮池、これ使えよ!』って。」

【鳥越俊太郎さん】
 「これ、友だちからもらったんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「はい」

蓮池薫さんに鳥越が迫る!! 初の単独インタビュー

【ナレーター】
 翻訳の仕事を始めた蓮池さんに友人が辞書をプレゼントしたのだ。最近では、辞書に載っていない若者言葉などはインターネットで調べるという蓮池さん。しかし自ら望んで学んだわけではない朝鮮語。最初向こう(北朝鮮)ではこうして勉強したという。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「前にも言いましたけど、ボーンと教科書一冊持って来て、ボーンって投げ出して『これで勉強しろっ!』とか言われて、きっちりこう座って習ったというよりも、何か情報を得たいわけですから、それは好き嫌いの問題じゃないです。それで何か言葉を習おうっていうのはありましたね・・・」

【ナレーター】
 北朝鮮で「パク・スンチョル」という名前で生きてきた蓮池薫さん。2002年10月に帰国してまもなく5年が経とうとしている。

【鳥越俊太郎さん】
 「やっぱり夢に見たりするんですか?向こうでの生活、思い出したりするんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「うーん・・・、夢には出ないですね・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「夢には出ないか。でも時々思い出すことはあるでしょう?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「もちろんありますよね。」

【鳥越俊太郎さん】
 「拉致問題の番組を見てどうですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「僕としてはもうマスコミの皆さん、特に今こういう時期にですね、どんどん報道していただきたい。ぜひ、こう、関心が静まらないようにしてほしいなと切に思っておりますし、僕があの、向こうに残されている人たち、僕らの発言が向こうの北の当局に微妙な影響を与える可能性があるので、慎重にならざるを得ないんですね。」

【鳥越俊太郎さん】
 「っていうことはあれですか、蓮池さんが例えば何を言っているとか、そういうことは全部ウォッチされているんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「ええ、もちろんです。おそらくリアルタイムで見て指導部の方には伝わっているんじゃないかなと思います・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「それから、まぁ可能性の問題としては、これからもね、まだ被害者の方がお帰りになって来ると考えられるわけですよね?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「当然それを信じて動いていますし、帰って来ると信じています。」

【鳥越俊太郎さん】
 「そうですか」

29年ぶり思い出の地

【ナレーター】
 神田・神保町。古本屋が集中するこの町は世界でもここだけの珍しい場所だ。2人が入った古本屋は雑誌や写真集の店。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「ああ・・・、懐かしいですね。これはすごいですね。」

【鳥越俊太郎さん】
 「当時の覚えているアイドルっています?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「この方です。えーと、(店内を探す)天地真理!それから麻丘めぐみ、桜田淳子、まさにこの時代ですね。いやぁー、すごい本が残っているんですね。ああ、伊藤咲子っていましたね・・・」

【ナレーター】
 蓮池さんの口から次々と飛び出す当時のアイドルたち。まさに幸せな時間と言える表情がそこにはあった。

蓮池薫さんに鳥越が迫る!! 初の単独インタビュー

【鳥越俊太郎さん】
 「今回のこの『私たちの幸せな時間』の本は、蓮池さんの中ではこれまでの10冊の(翻訳した)中ではどういう位置にありますか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「この文章の、やっぱり繊細なその心理状態を描くことは結構難しかったですね。まぁ10冊目というひとつの節目にこういういい本に出会えた・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「内容的にはどうですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「非常に悲惨な2人の内容でありながら、最終的に読んじゃうという、その先に希望が見えるというか、そういう小説なんで・・・」

【ナレーター】
 (『私たちの幸せな時間』の)物語は、絶望と孤独を抱えた2人が拘置所で毎週木曜日の3時間だけ面会するようになる。互いの心はしだいに惹かれ、ついには生きたいと思い定める。だが、許された時間は残りあとわずかだった。

【鳥越俊太郎さん】
 「僕も2回ほど(映画を)観たんですけど、やっぱりもうね、ずっと泣きながら(涙が)止まらないんですよね。映画だけじゃなくて、(本を)翻訳しながらも涙流していたんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「何かジーンとして、バカみたいに『何やっているんだ、お前は?』みたいに思ったことは何回かありました。」

【鳥越俊太郎さん】
 「奥さんはこの映画をご覧になって何とおっしゃっていますか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「切ないと・・・」

蓮池薫さんと家族の今・・・ “帰国の日”から5年

【ナレーター】
 現在、妻・祐木子さん(51)は地元柏崎市の保育園に勤務。長女・重代さん(25)は理学の大学院に進学。そして長男・克也さん(22)は、東京で1人暮らしをして大学に通っている。

【鳥越俊太郎さん】
 「お子さんの方が早いでしょ、復旧は。」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「早いですね」

【鳥越俊太郎さん】
 「僕らが見ても前向きなこう・・・」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「子どもにもそういう姿を見せてやって、彼らにもまた僕と同じような・・・。こういうふうにやっていけばやれるよと、親が率先してやっていけば、彼らにも力になるんじゃないかと思いますね。」

【ナレーター】
 しかし拉致問題については、子どもたちが帰国した2004年5月以降大きな進展はない。蓮池さんは未だ残る人たちのことを考え、慎重に言葉を選びながらも今の気持ちをこう素直に語ってくれた。

【鳥越俊太郎さん】
 「やっぱり向こう(北朝鮮)での生活はつらかったんですか?大変だったんですか?それなりに幸せだったんですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「いやぁ・・・つらかったですね・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「やっぱりつらかった?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「・・・将来が見えないですからね・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「ああ、そうか、そういうことか・・・」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「そういった、考えた場合・・・、きつい・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「きつい?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「うん、・・・きつかったですよ・・・」

【鳥越俊太郎さん】
 「まぁ、自由もない、そういうきつさということがわかるからよけい残された人のこと考えちゃうわけですよね。」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「そうですね、それはもう・・・。僕らにできることをね、とにかくやらなきゃなんないこと、もうそれについてまた色々ご意見あるかもしれません。でも僕は僕なりに知っているつもりですから、その判断に基づいて僕のやることをこれからやっていきたいと、こう思っています。」

【ナレーター】
 蓮池さんは「帰国した家族の自立する姿を北朝鮮にいる拉致被害者たちに伝えたい」という思いから、今回の取材に応じてくれた。その胸には、一刻も早い拉致問題の解決を祈るブルーバッジがあった。そして最後に―。

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「この小説とそれから映画の題名は、まぁ現地の言葉で『ウリズレ ヘンボカン シガン』(私たちの幸せな時間)と言います、はい。ぜひ観ていただいて読んでいただきたいと思います。」

【記者】
 「一言で言うとどんな映画ですか?」

【拉致被害者・蓮池薫さん】
 「うーん・・・、泣ける映画です。はい、泣けます。」

蓮池薫さんの今

【アナウンサー(1)】(スタジオにて)
 「蓮池さん、ずいぶん表情が変わられたなと思うんですけれども、でもやはり北朝鮮に残された人のことを常に胸にあるんですね。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「そうですね。ちょっとその前に僕ね今、映画のシーンが(映像で)出てくるじゃないですか。それを見ただけで僕ちょっとまた涙が出てきたぐらいなんですよね。」

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「鳥越さん、もうあの帰国の日から5年なんだなぁと思うと・・・。それから5年経って、この初めて単独インタビューっていうのができたっていうのは何故なんですか?」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「あの、まぁ色んな要素があると思うんですが、やっぱりあの、最近拉致問題ってやっぱり何となくちょっとこう下火になっているというかね、関心がね。進展もしていないんで。で、メディアが取り上げることも少なくなってる。まぁそういう、何て言うんだろうなぁ、蓮池さんなりに危機感もあったでしょうし、それからやっぱり何よりもまぁ今回は本と映画を、今回映画が14日に封切りになりますからね。それを機会に翻訳者として出たいということと、それからね、これ最後にインタビュー終わった後に言われたんですが、僕は何かね、ある番組で何か言った発言をね、すごく覚えてらして、それでわざわざあの時は大変ありがとうございましたと言われて、僕は忘れていたんです、あの事は。で、そういうこともあって、まぁ僕のインタビューだったらね、いいということで、受けていただいたということもあの、ちょっと手前味噌ですけど・・・」

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「何か初めて会ったような気がしないとおっしゃってましたけどもね。ビックリしたのが10作目なんですね、もう。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「そうですね。あのだから大学の非常勤講師で韓国語を教える仕事、それから嘱託職員として大学で留学生なんかの面倒を見る仕事、それから中央大学の学生として勉強することと、3つくらいおやりになりながら、その他に翻訳家としての仕事もやると。だから1人4役くらいおやりになっているんですね。」

【アナウンサー(1)】(スタジオにて)
 「翻訳と言っても、言葉を置き換えればいいっていうものではないですよね。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「いやぁ、それはなかなか大変ですよ。で、ここにある今回出たこの『私たちの幸せな時間』というのがあるんですけどね、この人は韓国の孔枝泳(コン・ジヨン)さんていうまぁベストセラー作家で、この本は100万部、その前の本は150万部売れているんですね。だからそれを訳すについてもだから、単にそのまま訳せばいいって話ではなくて、やっぱりそれなりに日本語にちゃんとなってなきゃいけないんですね。で、本当に読んでてもいい文章になっているんですよ。」

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「(翻訳を)朝3時に起きて勤務前に。で、すごく生活がやっぱりこう軌道に乗っているし、根をはって一生懸命安定させようとしていらっしゃるというのは見えたんですけども、この支援金というのはその拉致被害者の方、払われていて、あと3年で打ち切りになるというってこともあるってことですね。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「まぁそうですね。ええ、まぁそういうことももちろん蓮池さんの頭の中にあって、まぁぜひ皆さんにわかっていただきたいということもあると思いますけどね。」

《蓮池薫さんの今》

2002年10月 北朝鮮より24年ぶりに帰国
2003年4月 大学非常勤講師に
2005年 翻訳家デビュー
2007年7月14日 10作目の「私たちの幸せな時間」が映画化され公開
支援金はあと3年で打ち切り予定

拉致被害者家族のいま

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「皆さんの生活なんですけれども、蓮池家、ありましたね、祐木子さん・奥さんも保育園の調理師として働いていらっしゃる、子どもたちも大学院生・大学生。そして地村家もそうですけどもね、市役所に勤務されている保志さん、それから富貴恵さんはパスポート発行する県職員の嘱託職員になっている。それから曽我家ですけれどもね、ひとみさんは市の職員として准看護士として働いて、まぁ皆さんこうだんだんだんだんこう・・・」

《拉致被害者家族のいま》

●蓮池家
薫さん(49) 講師・翻訳家・中央大学生
祐木子さん(51) 保育園 非常勤講師
重代さん(25) 大学院生
克也さん(22) 大学生

●地村家
保志さん(52) 市役所勤務
富貴恵さん(52) 県嘱託職員
恵未さん(25) 信用金庫勤務
保彦さん(23) 大学生
清志さん(19) 大学生

●曽我家
ひとみさん(48) 市職員
ジェンキンスさん(67) 歴史博物館勤務
美花さん(24) 専門学校
ブリンダさん(21) 専門学校

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「ちょっといいですか?先ほどの支援金というのは国からの支援金ということですよね?」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「そうですね。拉致被害者に対する支援金ですね。」

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「でも何か、蓮池さんが拉致されてこの長年の年月を考えたら、少なくとも60歳定年退職って言われる歳くらいまでは、別に支援金を国が出しても全然問題ないし、誰もそんなこと文句言わないんじゃないかと僕思うんですけどねぇ。」

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「24年の失われた時間があるわけですからね。」

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「そうでしょう?」

【アナウンサー(2)】(スタジオにて)
 「それでもやっぱり打ち切られるということもありますし、自ら自分たちでということで・・・」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「それはね、一つはやっぱり一番いいのは自立をしていくということ・・・」

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「そりゃそうでしょうけど・・・」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「で、蓮池さんも完全に自立されているわけですよ。だからまぁおそらく支援金ということを、蓮池さんに関して言えばね、そんなにあてにされているわけではないわけですね。ただ、お困りになっている家族もいらっしゃるから、その辺のことは少し考えてほしいなというお気持ちはあると思うんです。」

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「そうですよねぇ・・・」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「今、(番組を)ご覧になっていて、蓮池さん本当に自然体でね、それで発想はすべて前向きなんですよ。韓国語、つまり朝鮮語っていうのを、その、自分は不本意ながら不本意ながらやっぱり学ばざるを得なかったと。で、最初はやっぱりお母さんなんかはね、蓮池さんがお帰りになって韓国語の講師なんかをされるのはね、必ずしも歓迎されていなかったです。あまり好きではないとおっしゃったらしいです。ね、でもやっぱりこうやってずっと蓮池さんがおやりになっている中でお母さんたちもそれを受け入れて、いいねということになったと。」

【ゲスト(1)】(スタジオにて)
 「だって、自分が学びたくて学んだ韓国語ではないですからねぇ。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「でもそれを、ちゃんと今は武器にして前向きに生きてらっしゃるというのは、僕はすごく共感できるなぁと思ってね。で、自然体なんですよね。」

【ゲスト(2)】(スタジオにて)
 「蓮池さんのその実用書か何かで翻訳読んだことあるんですけども、いい仕事をしておられますよ。さっきご本人おっしゃっていたみたいに、その、拉致は不幸な出来事だったけれども、これからそれを活かして日本と朝鮮半島の新しい架け橋になってっていただけるといいですね。」

【鳥越俊太郎さん】(スタジオにて)
 「そこがね、ポイントですよ。この蓮池さんの生き方のね。僕が一番心を打たれたのは。つまり不幸な出来事でもうネガティブなことなんだけど、それを逆に活かして逆転させて、あの、前向きに生きていきたいっていうのはね、これはやっぱり僕らも学ぶべきところがあるなと思いますね。」

【アナウンサー(1)】(スタジオにて)
 「今回のインタビューで、こう拉致という非道さに負けないというようなそんな姿勢を見せていただきました。ありがとうございました。」

終わり

*蓮池薫さんのブログ
http://www.shinchosha.co.jp/topics/hasuike/blog/
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