
*写真はすべてあおいのママの撮影です。
*パネルディスカッションの要旨レポートです。一部聞き取りが難しい状態ですので、これからのレポートはできる範囲で作成致します。また、当日のお話の順番通りにはできないかもしれません。それから聞き取りに間違いやカン違いの可能性もございます。どうぞご了承ください。
【司会・川添友幸さん】
これからパネルディスカッション「よど号グループと拉致」を始めたいと思います。先ほど講演されました6人の方とですね、“宿命”という本でよど号グループの拉致を暴かれて、福留貴美子さんの拉致問題を発掘されたジャーナリストの高沢晧司さんに今日特別に来ていただきましたので、高沢さんにも加わってもらいながらパネルディスカッションを進めていきたいと思っております。やり方として、私の方から講演者の方にちょっとお話を聞いて答えていただく、というような感じを考えておりますのでよろしくお願い致します。
まず、三浦さんにおうかがいしたいと思います。よど号の拉致とは少し離れるかもしれないんですが、拉致被害者の救援のためにですね、やはりその色々な方法が必要ではないかと。先ほど萩原遼さんの話の中にも北朝鮮難民の救援の必要性という話がありました。北朝鮮難民の救援の必要性と、昨年6月に成立しました北朝鮮人権法に対して一部まだ反対する動きがあるという話を、特に保守系の反対があるとちょっとうかがいましたので、その辺をわかる範囲でお答えいただければと思いますので、よろしくお願い致します。
【三浦小太郎さん・人権活動家】
まずですね、北朝鮮難民に関して非常に間違った誤解がある、という気がしますのでちょっと訂正しておきます。「北朝鮮が崩壊したら大量の難民が日本に押し寄せて来るんじゃないか」とそういうふうにまずお考えの方いらっしゃると思うんですが、その可能性は非常に低いです。まず船がないですよ。
そして、じゃあ仮に来たとしましょう、仮にですね、北朝鮮から大量の難民が押し寄せる事態があったとして、その人たちは北朝鮮の秩序が安定化したら帰って行く人たちです。また帰る難民っていうのはそうなんです。来て、秩序が安定化したら帰って行く。基本的に北朝鮮で生まれた人が、お父さんもお母さんもそのまたお父さんもお母さんも全部北朝鮮で生まれた方々が日本に大量に来る、ということは非常に考えにくい。基本的に韓国に行きます。あるいは中国に逃れます。
それより「何十万の難民が日本に押し寄せる」というのは私はですね、北朝鮮の崩壊を意図的なことかわかりませんけど、「崩壊したら恐ろしいぞ」という、どうもデマじゃないか?とすら私は思っています。
ただ仮に何十万の人が日本に来るなんていう事態があったらですね、その人たちは一時的に収容して、そして北朝鮮が安定化したら、まぁ国連のPKOとか色々と入らざるを得ないでしょう。戻っていく人たちの問題です。これを日本が受け入れるべきではないんです。これはまず第1点ですね。
第2点、今日本に何人の方が来ているか私わかりませんけれども、百数十人は来ていると思われます。私が付き合っている方々は20人から30人の間ですが。この方々は何故日本に来ているかというと、基本的に北朝鮮帰国事業の時に日本から帰った、親に連れられて帰った人がほとんどですけれども、当時10歳だった、17歳だった、それが親に手を引かれて帰った人が40年ぶりに北を脱出して、在日コリアンとして日本政府が受け入れているということが今起きています。
あとは日本人妻ですね。日本人妻っていう名前、読み方も大変失礼ながら若い方、私も若いんですけど、若い方にはピンとこないかもしれませんが、要するに朝鮮人の方と結婚して帰国事業で向こうに帰った日本人女性、こういう方々が数名日本に来ております。そしてその方々のお子さんたちも日本に来ています。
ですから、北朝鮮で純粋に何代も前からいた難民が日本に来ているという事実ではないんです。
そしてここからはですね、私もあまり奇麗事ばかり言ってもいけませんから正直に申しますけれども、やはり難民とか移民とかはあまり受け入れたくないというのはこれは素直な感情なんです。これは「差別だ」とか言ったら話は終わってしまうんです。世界のどの国だって難民を喜んで入れている国なんかないんです。「できれば受け入れないで済ませたい」それは世界のどの先進国に行ったって同じです。そして今世界はそっちに動いているのも事実ですね。
しかし、私たちはここでですね、もう少し、もう一つ考えなくちゃいけないことがある。世界が教えたことは、やっぱりあの9.11テロ、その他の色んな事件を見るとですね、両方の国でものすごい独裁国家・テロ国家ができた時に、それを民主化しなければ、その国を政治を好きに放っておいたら、自分たちの国にその国がいつか攻撃を仕掛けて来るかもしれない。このことはやはり安全保障の面からも考えなくてはいけない。
ですから私たちは北朝鮮を民主化していく。そしてその過程で、今現実に中国に何万という人が逃げて来ている、その人たちの生まれ故郷が日本であったらですね、生まれ故郷が北朝鮮の人はそれは韓国かもしれないけれども、生まれ故郷が日本で、帰国事業で、しかも朝鮮総連の宣伝に騙されて帰った人たちであったら、その人たちに関しては迎え入れようという気持ちをこの国が持つことはですね、日本の国際的な名誉にも決して傷つけることにはならない、むしろ高めることになります。
ただここですごく大事なことがあるんです。この時に必ず絶対に起こしてはいけないのが逆差別の問題です。もちろん、この人たちは生活の基盤も何もないんですからある程度の保護は必要なんですけど、この人たちを受け入れる過程でできるだけ自立する覚悟を持ってもらう。70歳の日本人妻の人に働けとか言っているんじゃないですよ、その人が40歳以下とかそういう年齢だったら。日本人は働いているんですから。日本人で70歳でも働いている人もいますけどね。この国に来る以上は日本語を覚えてもらう、仕事をしてもらう、その仕事に就くための手助けはある程度やるべきだとは思うんですけど、そういうきちんとした教育をして彼らを受け入れていくという、そういうことは私は北を倒すためのリスクとしても考えなくちゃいけないと思います。
さっき萩原さんもおっしゃった「有益な情報が脱北者を通じてもたらされる」ということは私は可能性としては十分あると思いますし、ただこれは脱北者ももちろんそうなんですが、ちょっと話ずれて悪いんですけど、外務省がもっとお金を使って情報を集めないと。北の中の幹部から。本当に今の北朝鮮ね、お金があったら相当のことができます。情報を引き出さないと。それと脱北者の情報を整合する、そして色んなものをあぶりだしていく。こういう作業がやはりちょっと外務省足りない、知らないところでやっているのかもしれませんけどもね、私は足りないんじゃないかなと思います。
そして最後にちょっとだけエピソード言いますけどね、この「脱北帰国者」、こういう言葉を使いますけども、1960年代に10代で向こうに行った人ですが、民族的にはね、それはコリアンかもしれない。しかし彼らはものすごくこの日本を愛しています。どうしてかと。朝鮮半島でやっぱりひどい目に遭ったんですよ。「日本から来た」ということでものすごい差別があったわけです。もちろんそれだけとは言いません。それだけとは言いませんが基本的にそうです。
そしてこれは時々集会でエピソードで言っていいかどうか迷いながらいつも言ってしまうんですけども、この前その脱北者の方で60歳くらいのおばあさんの家に用があって行ったらですね、テレビを見ていて、そこで裁判で日の丸を教職員で反対した方が、それはそれで思想の自由ですけど無罪になったということで、こういう言い方をする人なんですが、「何でここは日本なのに日本の国旗に反対するのか!こいつらおかしいのと違うか!!」と言うので、「いや、まぁ、それにも色々考えはあるんです」と、こっちが納得してどうするんだ?ですけどね。
つまり彼らの中には確かに私が付き合っていてですね、色んなトラブルも本音言うと起きているんです。だけど彼らの中には、60年代にあった日本のいい部分というのは、もしかしたら僕のような世代より残している人がいます。これは彼らの名誉のために言っておきたいのです。
彼らはものすごく日本国籍を欲しがっています。僕はそれは法律がやっぱり3年経たないともらえないと、小国的なことはできない、または生活保護の状態ではもらえないんだと、だから働いてくれと、こういう言い方をしますが。
彼らは基本的にこの国が迎え入れて、そしてこの国が助けていける、私はそういう人たちだと信じております。これはこのテーマだけで非常に重要な問題になってしまうので長くはしゃべれないんですけども、またいつか別の機会があればですね、文章でも発表したいと思いますし、皆さまにも個人的に聞いていただければできるだけ疑問にはお答えしたいと思います。(大拍手)
(2)に続く
*1/14 神奈川県民集会 パネルディスカッション(2)高沢晧司さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/44941300.html
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