2007年05月30日

3/31 第16回藤沢市民集会 荒木和博さん

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*写真はすべてあおいのママの撮影です。(左から荒木和博さん、横田拓也さん、惠谷治さん、加藤博さん)

*講演要旨レポートです。聞き取りに間違いやカン違いの可能性もございます。どうぞご了承ください。講演は約26分でした。

【荒木和博さん・特定失踪者問題調査会代表】
 特定失踪者問題調査会の荒木です。大変遅れて参りました。実は今日は東京都との境、埼玉県朝霞市で、陸上自衛隊の“中央即応集団”という部隊の編成完結式というのがございまして、ご招待を受けそちらに行って参りました。“中央即応集団”というのは、国際協力業務が今回自衛隊法の改正で本隊業務になり、それと各種のテロですとか緊急の事態に対応できるようにするための部隊でございます。

 それでその部隊、一番トップの人は今回、陸上自衛隊始まって以来50年で初めて“司令官”という肩書きになっております。“方面総監”“師団長”“余団長”とか、あるいは“駐屯地の指令”という肩書きなんですが、“司令官”という肩書きをしている部隊というのは今回これが初めてでございまして、この司令官っていうのはどういうものかというと、大成軍の長という事でございます。この部隊は外に出すための部隊、基本的には。後は外国からの特殊部隊ですとか、それらが入った時のための部隊でございまして、つまりこれは北朝鮮に拉致被害者を救出しに行く時には、この中央即応集団が動きその中の隷下(れいか)部隊が動く、という事で私としては一歩進んだという感じが致しております。

 すでにもう何人もの方がお話をされておりますので、おそらく私の話は重複するのではないかと思うのですが、今までやはり日本は常にやられっぱなしで参りました。専守防衛という、絶対にできるはずがない事を国の防衛の基本にしてやってきたおかげですべての事がおかしくなっていった、拉致問題はまさにその一つでございます。

 皆さん、陸上自衛隊は今全部で約15万人弱です。この陸上自衛隊の総力を挙げて海岸線を守るとするとどれくらいの人数かわかりますか?色んな計算の仕方があるんですが、ある計算の仕方では「青森県一つでお終い」っていうふうに言われます。

 この間、鹿児島県の南端にあります徳之島で集会がありまして、そちらに行って参りましたが、徳之島というのは周囲84キロの島です。行ってからふと単純計算をしてみましたけれども、84キロの島を周辺を例えば100メートル間隔で守ったとして840人要ります。これに交代要員とかを加えると、もし海岸を守ろうと思ったなら100メートルの間隔じゃ絶対できるはずはありません。もっと縮めなきゃいけないんですが、例えば100メートルで置いたとしても、おそらく後方支援まで入れたら数千人が必要であろうと。数千人の部隊を例えば九州より西を管轄している西部方面隊から抜き出して送るとですね、これで西部方面隊のほとんどの機能が停止します。こういう状態です。これはどういう事を意味しているのかと。つまり「日本という国は絶対に水際で守る事はできない」という事です。

 佐世保の相浦(あいのうら)という所に“西部方面普通科連隊”という部隊がございます。これは白書にも書かれていましたのでご覧になった方もいるかもしれませんが、これは当初、島を守るための部隊で、どういうふうに守るのかというと来るのを防ぐんじゃないんですね。上陸した敵の部隊を後から逆上陸して全滅する、というのがこの部隊の作戦で、これ以上の立て方はできないんです、絶対に。守れませんから。入って来たからやると。つまり島におられる方というのは、もう最初から一定の犠牲を出した上でそれを回復する、という事で考えていたんだと思います。

 別に島だけではなくて本土でもまったく同じでありまして、こういう事について我々はまったく知らされてもいなかったし、何かいかにも日米安保条約があって今の現状で大体守れる、というふうに思っていたと。日本人がたくさん拉致をされるはずはないから、されてもなかった事にしておこう、と何十年間もやってきてしまったのがこの国の現状でございます。

 横田めぐみさんの事件でも、失踪してからもうしばらくした時には「これは北朝鮮による拉致だとわかっていたであろう」と複数の話がございます。おそらくそうであろうと思います。私も後からふと考えてみたのですが、昭和52年の11月15日にあれだけ、いなくなってから公開捜査に切り替えて、新潟県警が「県警始まって以来」と言えるほどの大規模な捜査をやって、それで何も出てこなかった、その時に誰か何かそういう事(拉致)を考えた人が間違いなくいるはずです。おそらく声を上げようとしたのではと思うんですが、結局その声はかき消されてしまったのか、あるいは最初から出さなかったのか、誰もわからないままにずっと日にちが経っていったと。

 そして、めぐみさんを金正日政治軍事大学で見た安明進(アン・ミョンジン)さんが韓国へ亡命をして、その時点で話はしているわけです。知っていた情報を韓国の当時の国家安全企画部は、日本の政府に対して「こういう情報があるよ」と出している。「日本海の海岸で1970年代の後半に中学校1年生の女の子がバトミントンの練習の帰りにいなくなった」、これだけの情報があれば簡単に「横田めぐみ」という名前を割り出せるはずです。おそらく私はその時点で割り出していたんだろうというふうに思います。しかしそれでも動かなかったと。これがこの国の現実でございます。

 (めぐみさんの弟さんの)拓也さんは、当然これはご家族の立場で、しかも今までの歴代政権にずっと裏切られ続けているわけですから、「安倍さんを支持する」という事はもちろん当然ですし、これは別に私とニュアンスは違っても方向性についてはまったく変わらないと思っているんですが、ご家族の立場と、やはりそうではないものはある程度立場を変えてやっておいた方がいいという部分もある、そういうふうに思っております。

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*当日、会場内は参加者でいっぱいでした。テレビカメラの方は取材に来ていたNHKの方です。

 さっき拓也さんから説明がありましたこの小さいパンフレット、これはこの間、六者協議の報告を井原外務相参事官がされた時に首相官邸で中山補佐官もおられて、その場でこれが配られました。で、このパンフ見て、あの確かにこういうパンフ、今まで政府は作った事ないです。だから「それはいいですよ」と言ったんですが、一番問題はこの最後のページにあります。小さくてわからないと思いますが、最後のページにどう書いてあるかというと「拉致問題について詳しくはこちらのホームページをご覧ください」と、官邸のホームページが書いてある。

 それで「これいいんです」と「いいんだけども、ここまで書くのだったらせめて『これをもらった人で、拉致事件について何かご存知の事があったらぜひ情報を出してください』と一言書いてくださいよ」という話を中山補佐官に申し上げました。そしたら中山補佐官のお答えはですね、ちょっと躊躇されていたんですけども「その『情報を出してください』と書くべきか、書かないべきか、という事で議論があった」と言われていました。「議論があった上で書かない事にした」という事です。

 どうして書かない事にしたか?と。これはもう簡単です。お役所だから、もし例えば情報が出てきた時にそれをどうしたらいいのかわからない。(会場から失笑)自分の責任でもし例えば大事な情報が来たと、しかしそれをどうする事もできないという事で、もう自分が責任取りたくないと。結局そういう事になってしまう。だからこれだけ。これは当然、膨大なお金で作っていると思います。お金を使ってここまで書いておいても、その最後のところがダメなんです。

 調査会のニュースで前に書きましたが、政府がテレビコマーシャル、あのスポットをご覧になってわかるように、海岸に家族が立っていてその中からお子さんが一人いなくなる、というシチュエーションで書いています。で、「許されざる拉致」と出ている。あそこまでやるんだったらせめてあの後に「拉致問題について知っている方はここにかけてください、電話してください、メールを送ってください、手紙を送ってください」という事を一言書いておけばいい。何にも書かないでただ「許されざる拉致」と書いたって何の意味もありません。

 それで、このために使っているお金は1億500万円で、その内500万円が制作費、あと1億円は広告代理店に払っているんです。その中の何十パーセントかを電通・博報堂が受け取ってポケットに入れて残りは下請けに出す。こういうやり方でやるんですよ。これね、我々の知っているちょっと誰とは言いにくいのですけども、政府の関係者でも「まったくその通りだ」と言ってきた人はいます。その人は非常に一生懸命やっている人で、「もし自分にそのお金の一部でも渡してくれて、中朝国境でもどこでも行かしてくれれば絶対情報を取ってきてやる!」と言っている人が政府の中にもいるんです。

 だから今、やらなければいけない事というのは、もう「具体的にどうするか」という問題でございまして、それを「どうやっていくか」という事をもう考えていかなければいけないし、実行していかなければいけない、そういう時期であると私は思っております。

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 すでに報道で流れておりますが、私どもがやっております北朝鮮向けの短波放送しおかぜが、この(3月)26日から日本国内、茨城県のKDDI八俣送信所を使っての送信ができるようになりました。非常に強い電波でものすごく明瞭に聴こえます。これはもちろん場所によって指向性がありますから、日本国内どこでもきれいに聴こえるという事ではないんですが、ともかくソウルなんかの受信はものすごくきれいに聴こえています。

 それに対してですね、北朝鮮側は29日から妨害電波を流し始めました。今まで周波数変えた後で妨害電波が流れるまで大体2週間くらい通常かかっていたのが、今回わずか4日でかけるようになったのは、それだけ向こうが気にしている証拠だと思っております。

 今、私たちが朝に日本国内から流している放送は、特定失踪者・政府認定者・救う会認定者のお名前と失踪時期など、それからご家族からのメッセージ・お手紙等を読み上げる放送だけ。日本語だけです。それ以外の朝鮮語・英語・中国語のニュースとか読み上げは全部夜の放送でやっておりますので、もし北朝鮮が拉致は本当に解決済みならば、朝の放送に妨害電波をかける必要はまったくないわけですね。(拉致された人は)いないんですから、そういう人たちは。だったらですね、いくらこちらから放送を流そうと何でもないはずなのに、そこに大慌てで4日後から電波をかけてくるというのは一体どういう意味があるか、という事でございます。

 総務省も今回の国内からの送信にはものすごく一生懸命にやってくれまして、29日に妨害電波が出て昨日(30日)早速この電波を世界で管理しています“国際電気通信連合”という所に、要はこれ北朝鮮も入っていますので、「北朝鮮から妨害電波が出ていると申告をしている」という事で、これから先向こうがどういうふうにしてくるかわかりませんが、こちらも様々な手を使ってやっていこうと思っています。

 ただ現状でも、電波が出ているのは平壌周辺らしいのですが、「平壌以外の所ではかなりはっきり聴こえているはずだ」と言われておりまして、このモニターも今後もやっていきたいと思っております。聞こえてきた話では、夜の放送の朝鮮語の場合はニュースで私が話している部分がずいぶんあるんですけども、「平壌の中学生がこれを聴いていて当局が問題にしている」というような話がございました。

 私の朝鮮語は非常に拙い朝鮮語ですので、昔風に言えば「日本の兵隊さん、出てきなさい!」とかそのような調子で聴こえているんだろうと思うんですが、まぁともかく、我々も「絶対に取り返す!」というメッセージを繰り返して流しておりますし、これ本当に情報戦で弾を撃っているつもりでやっているわけでございます。皆様方からのカンパをいただいて流している放送ですので、何とか一刻も早く効果をあげるようにしていきたいと思っております。

*'06 12/16 しおかぜの韻(ひびき) オープニング
http://aoinomama13.seesaa.net/article/29947612.html

 先ほど萩原(遼)さんのお話の中で最後にビラが出ましたけども、これも来月(4月)10日・11日、ソウルで私どものビラを送る作業を行う予定にしております。これは元々(北朝鮮難民救援基金の)加藤博さんの方からのご提案で、加藤さんがこのビラの事をやっておりますイ・ミンボクさんという韓国の脱北者でNGOの方から色々話を聞かれて、「じゃあ一緒にやってみないか?」という話でご相談を受けまして、難民基金は難民基金の方で今準備を進めておられます。私どもはちょっと一足先に来月からスタートさせ、やがては日本の中の各NGOで出来れば交代で行って、我々がいる時には他のNGOの分も含めてやると。みんなで交代でやればかなりの量が流せると思いますので、これを何とか実現をして軌道に乗せていきたい。

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*'06 12/17 TBS「報道特集」北を揺るがす“風船メッセージ”
http://aoinomama13.seesaa.net/article/33070875.html

*バルーンプロジェクトご報告 荒木和博さんのブログより
http://araki.way-nifty.com/araki/2007/04/post_78d8.html
*バルーンプロジェクトご報告(続)
http://araki.way-nifty.com/araki/2007/04/post_04f5.html
*尾行
http://araki.way-nifty.com/araki/2007/04/post_4c99.html

 それと合わせて、イ・ミンボクさんの“キリスト北韓人連合”という団体ですが、やはり韓国のNGOというのは、北系の人が非常に強かったり救助するのを反対する人が多かったりとか、あるいは政府も非常に非協力的というか、逆に言えば場合によっては敵対的ですので、こういう人たちにブレーキをかけてくる。で、我々も何とかこれをサポートしていきたい。資金面とか色んな面でサポートして参りたいと思っております。

 そのイ・ミンボクさんの話では、「これまで14回ほど北朝鮮から韓国政府に対して抗議が来た」という事で、抗議がそれだけ来るのは、やはり「効果が間違いなくある」という事でございます。で、すでにイ・ミンボクさんたちが送ってくださっているビラの中には、我々の特定失踪者問題調査会の電話番号とか私書箱の番号をもう入れてくださっていまして、「日本人の拉致被害者の情報があったら出してください」とすでに書いていただいているんですが、さらにこれから先我々の方も逆に日本の方から「北朝鮮の人権問題に対しても関心を強く持っているんだ」と「日本と韓国はそういうふうにして分断する奴らがいても絶対に一緒にやっていくんだ」というようなメッセージを伝えていこうと思っている次第でございます。

*'06 12/10 映像とシンポで語る北朝鮮 李ミンボクさん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/35392196.html

 韓国に先月行きました時にはちょうど六者協議の前で、「どうもアメリカの雰囲気がおかしい」という事で、韓国の人の中でも「ちょっと大丈夫なのかな」と保守系の方でも不安がありましたが、皆さん何て言ったかというと「やっぱり日本はすごい、揺らいでいない」「やはりこの拉致問題があって、決して北朝鮮に対して原則的な主張を変えていない」と。まぁ私は遠路、「大丈夫かいな?」と思うような事があるんですが、少なくとも韓国から見れば「日本はしっかりしている」というふうに見えるわけで、「そういう期待を我々も受けているんだな」と感じた次第でございます。

 それでもう一つ言いたい事がございます。明日出る「諸君!」の連載の中でもちょっと書いたんですが、この間、ある所で講演がありました時に、終わってからの懇親会で私のところに近づいて来てこういう事を言った方がおられました。「もう北朝鮮への食糧支援は一切するべきではない」と。それで「それはそうですね」と言ったらば、その方がどうしてそう言ったかというと、「食糧支援をしないでみんな餓死させてしまえばいいんだ。そうしたらもう日本に刃向かえなくなる」と。

 さらに言ったのは「爆弾を撒く。小さい爆弾ですぐに爆発しない人形みたいな可愛らしい形をしたやつを撒く。それを子どもがおもちゃと間違えて取って爆発させる。そうすれば子どもが手足を吹っ飛ばされる。やがて大きくなってから兵隊として使えなくなる」と。いや皆さんこれね、いや笑い事じゃないんです、本当に。あのちょっとゾッとしたんですけども。私はやがて日本の中でもこういう世論が起きてくると思います。

 あの、どうしてかと言えば、それは今我々十分わかってないからなんです。これから先、拉致に関して北朝鮮という国がどんな事をやっていたかという事が必ずわかってきます。わかってきた時に、あの9.17で「5人生存8人死亡」と言われた時にみんなそれはもう「とんでもない話だ」という事になりましたよね。あれよりはるかに大きな怒りが日本国民の中に生まれるだろうと思います。その時にどういう事になるかというと、そのやっていた連中、金正日を始めとする一部の人間だけではなくて、2000万北朝鮮の国民のすべてに対して怒りがぶつかる可能性も決してないとは言えないと思います。それから萩原さんも苦労されておられる脱北帰国者の方々、この方々もすでに日本の国内でも結構トラブルが起きたりしています。

 去年、北朝鮮人権法ができる時に自民党と民主党が一番引っかかったのはこの難民の保護の問題です。「そんな事する必要があるのか?」という声がある、しかし自民党も民主党も一生懸命やって、その対策まで含めた法律を作ってくれたんですが、その法律ができた後に平沼議連会長の事務所に行ったらば、「いや実は山ほどメールとか着ているんだ。これはつまり『難民の保護なんかするな』という抗議のメールが山ほど着ているんだよ」と、ちょっと残念な顔をしておられたんですけれども、そういう事がやがて間違いなく出てきます。

 帰国している拉致被害者に対してだって、週刊現代で書きましたけれども、蓮池薫さんが日本に帰国する前に日本に潜入して来て工作活動をしていたと、私は可能性はかなりあるんじゃないかと思っています。あの週刊現代に書いた方以外にも「見た」という話というのはございまして、それは十分にありえる話だと思います。

 それで、これを書いた事に対して政府のある関係者の方から「そういう事を書くと、拉致被害者の方々が犯罪者みたいに受け取られるからやめた方がいいんじゃないか」と言われた事がございました。その時に私言ったのは「隠していたら後に明らかになった時もっととんでもない事になりますよ、『あいつはウソついていたじゃないか』と」。彼はもちろん、そういう(工作活動をしていたという)事があったとしても、やりたくてやっていたわけではなく、そうせざるを得なかったわけで、そういう人たちを守る事ができないこの国の状況がそうしているんである。しかしそれをいつまでも隠していたら、やがてその恨みは彼らの所に間違いなく回って来るであろうと思っております。そういう事に絶対しないためには、仔細を明らかにしていかなければいけない。

*『週刊現代』の「蓮池薫さんに拉致されかけた」証言を全面否定した政府への公開質問状('07 2/17週刊現代より)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/34461809.html 
*公開質問状に対する政府からの回答書に再び質す ('07 3/17週刊現代より)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/36155483.html

 現在の安倍さんは、ともかく今までの歴代の総理大臣の中では一番一生懸命に拉致問題やってくれています。これはもう誰も否定できないと思います。ただし問題は、その安倍さんが乗っかっているこの国家権力というのは、今まで拉致を何十年もの間隠し続けてきた、その上に乗っかっているんだという事です。これだけは絶対に忘れちゃいけない。そこをもしフタを開けて手を突っ込んでくれなければ拉致問題の完全解決はないと思いますし、それをやるとなれば安倍さんは場合によったら政権を投げ出すとか、場合によったら命まで失うという事を覚悟してやっていただかなければいけない。しかしそれはもう政治家ですから、そういう事やって命を失うというのは当たり前の話で、軍人が戦争に行って戦死するのと同じ事ですから、そんな事はもう仕方がない。もう政治家を志した時点で諦めてもらうしかない。そういうような問題だという事でございます。

 拉致被害者を救出するのに私は何回も「自衛隊を使え」と言っております。そしてそれがあるからこそ自分自身も予備自衛官になっているわけでございます。しかしもし具体的にどんなシチュエーションがあるかわかりませんが、助けに行くという事になればその時は戦死者が出る事を覚悟してやるしかない。場合によったら、一人の人を助けるために何人もの人が死ぬ、という事も覚悟しなければいけません。命が一番大事であればそんな事する必要はないわけですね。しかしそうじゃないんです。

 これはもう私は心して行きますけれども、中越地震の時に、土砂崩れの中に巻き込まれて、車が挟まれてお母さんとお嬢さんが亡くなって男の子一人助け出した、あの時助けようとした人たちだって二次災害でいつ死ぬかわからなかったわけですね。もし本当に命が一番大事であれば、子どもを助けるために自分の命を差し出す必要は何もない。この間の東武線の踏み切りで自殺しかけた人を助けようとして亡くなったお巡りさんもそうですし、そういう殉職者っていうのは警察でも消防でもたくさんいるわけですけども、本当に命だけが大事なんであればそんな事する必要はまったくないわけであります。しかしやはり人間というのはそれじゃ済まないわけであって、それをあえてやっていかなければいけませんし、それをやらないと我々自身の安全も守る事はできないという事です。

 最初に申しましたように、この国というのはものすごく長い海岸線があり広い領海があります。入って来るものを水際で止めるという事は絶対にできません。止めるためにはどうするかと。「日本から日本人を拉致していったらもうどんな事をしても取り返しに来る。何をされるかわからない。日本に被害を与えたら何倍にもしてお返しをされる」というぐらいの事にしておかなければ、この国の平和とか安全とか国民のそれこそ命、生命・財産というのは守る事できないんです。これから先は我々そういう意味でそういうものと戦っていく、という姿勢を持たなければいけない。それこそが我々自身を守り我々の家族を守り、そして次の世代に誇りある国を渡していく事になるのであろう、と思っております。

 拉致問題はこれからまだまだ色んな事がわかって参ります。わかってくれば本当にまた今と状況が一変する。それは現実を見るのがおそらく非常に恐ろしい事であろうと思います。絶対に拉致問題というのはハッピーエンドはありません。横田めぐみさんが帰って来たと、その一人一人のハッピーエンドはあったとしても、全体にはハッピーエンドはない。そして北朝鮮の体制が崩壊した後で北朝鮮に行ってみて、そこで公開処刑をされた人とか、収容所の中でなぶり殺しにされてそのまま葬られてしまった人などの骨が出てくる、必ず。「我々一体今まで何をしていたんだ」という事に必ずなります。「何だかんだ偉そうな事言いながらあの体制を放っておいたんじゃないか」というように必ずなるんです。

 それを覚悟して見なければ知らないうちに終わっていきます。でも我々がそれを見ていかなければいけないと思っている次第でございまして、この問題、非常にこれからまだ深刻な問題でございますけれども、私も最後までやるつもりで頑張りますので何卒よろしくお願い致します。ありがとうございました。(大拍手)

終わり

*特定失踪者問題調査会
http://chosa-kai.jp/

*'07 2/11 四市協議会講演会 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/35180281.html
*'06 12/12 北朝鮮人権大使サミット 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/31169506.html
*'06 6/28 古川了子さんの拉致認定を求める行政訴訟報告会 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/20075518.html
*'06 5/28 第8回茨城県民集会in水戸 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/18914851.html
*'05 12/22 国民大集会 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/11106893.html
*'05 9/18 取手市民の集い 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/7509862.html
*'05 4/24 第7回国民大集会 荒木和博さん
http://aoinomama13.seesaa.net/article/3149918.html
posted by あおいのママ at 07:27| 千葉 曇り | TrackBack(0) | '07 3/31 第16回藤沢市民集会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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