*今回の真鍋さんの講演は一部オフレコの部分がありました。お忙しい中、ご本人と高野美幸さんにチェックをしていただいてこの文字化テキストを作成しました。お二方、本当にありがとうございました。
*7/1 『兄を捜して−拉致事件は終わらない−』集会レポート
http://aoinomama13.seesaa.net/article/21361471.html
【真鍋貞樹さん・特定失踪者問題調査会専務理事】
*撮影したビデオカメラから文字化しました。
私、特定失踪者問題調査会専務理事の真鍋でございます。短い時間ですけれども15分ほどでお話致します。15分で拉致を語るっていうのは不可能でございますけれども、(会場笑い)コンパクトにお話をしたいと思います。
要するに「高野清文さんが拉致被害者であるか?被害者でないか?」ということなんですけれども、残念ながら現時点では「どちらとも言えない」状況です。「どちらとも考えられる」ということが現状でございますが。
高野清文さんの場合は、他の特定失踪者の方々との違いは、あまりにも怪しいことが多すぎて、どこにポイントを絞っていいのかわからないくらい北朝鮮との関係が現れているめずらしいケースなんです。私ども460人の失踪のケースを調査しておりますけれども“北朝鮮”というキーワードが一つも出てこない失踪の方もたくさんいらっしゃいます。ほとんどが実はそうです。
実際横田めぐみちゃんだってですね、あの事件「拉致でない」ということであれば“北朝鮮”という文字が出てくるような事件でしょうか?お父さんは日銀の職員、お母さんは優しいお母さん、家庭円満、学校に行って、バトミントンやって、日常生活の中に“北朝鮮”っていう文字は一文字も出ないわけなんですね、めぐみちゃんの事件は。だけど「北朝鮮による被害者だった」わけであります。
曽我ひとみさんに至ってはですね、日本国内での捜査・調査によって拉致被害者ということが判明したのではなくて、「曽我ひとみさん母子は北朝鮮の拉致である」と疑った人は一人もいなかったんです。それがある日突然、北朝鮮から「実は曽我ひとみさんは私たちが拉致しましたので、お返しします」というわけなんです。
私たち特定失踪者問題調査会の悩みはここに尽きるわけです。「拉致であるか?拉致でないか?」ということの判断に、“北朝鮮”という文字がたーくさんあるから北朝鮮による拉致被害者であるというふうにも考えられる。逆に“北朝鮮”のキーワードが一文字もない人がこれは関係ないというふうにも言えないと。非常に難しい中で色んな情報を集めて総合的に換算して「この方は拉致被害者であることは濃厚」というような判断をさせていただいております。
その中で高野さんのケースのポイントなんですけれども、神津島の事件ですので簡単に(絵で)で説明します。ここに三浦半島、そして伊豆七島が並んであります。この神津島だけは高野さんがお話しましたけど、北朝鮮との関係が非常に強い所ですが、実は伊豆七島がそうなんです。
(一文はオフレコとさせていただきます)
大島はですね、西新井事件という事件なんですが、小住健蔵さんという方が拉致されているんです。その(拉致した)犯人の“パク”という人物が偽装の結婚をしているんですね、日本の女性と。で、偽装の家族になって日本中の拉致ポイントを探して回る、という活動していた人物です。大島にその人物が視察に行っています。
「何で“パク”が大島までわざわざ行ったんだろう?」というのが実は謎だったんです。この八丈島といい大島はじめ伊豆七島が「そういうような状況がある」ということが判明した。それから伊豆七島で重要なのはですね、北朝鮮の貨物船がありますね、その貨物船がしょっちゅう千葉港・東京湾・横浜港に寄港しているわけです。
その航路はどういうのか?と言いますと、ここを通って横浜、東京、千葉、ということになります。当然伊豆半島と伊豆七島の間を通って行きます。そして不思議なことにここら辺で泊まります、2〜3日。何をするのかわかりませんでした。何故かこの辺に北朝鮮の貨物船が泊まっていたわけです。
それで、それが「何故か?」ということが徐々にわかってきたんです。これを明らかにされたのが元NHKのワシントン市局長の手嶋龍一さんというイケメン?ていうことはないかなぁ?(会場笑い)の方が“ウルトラ・ダラー”という本を出されています。
*手嶋龍一さんオフィシャルサイト
http://www.ryuichiteshima.com/
「“ウルトラ・ダラー”というのは何か?」というと、北朝鮮のニセ札作りを扱った小説でございます。何故“ウルトラ・ダラー”と言うかというと、本物以上に精巧なニセドルだということで、ウルトラという意味で“ウルトラ・ダラー”と名づけられて小説を書かれています。
この中身は「北朝鮮がニセ札をたくさん作った技術は誰が提供したのか?」ということを素材に書いた小説ですが、それが「日本人の拉致被害者が“ウルトラ・ダラー”を作った」というふうになっています。それは小説ですから、どこまで本当かどうかわからないという話なんですけれども、手嶋さんにお会いして色々とお話をしたところ、手嶋さんは「これは小説として書いていますけども、中身はすべて事実です」というふうにおっしゃっていました。
その“ウルトラ・ダラー”に一行だけとっても重要な言葉があります。「1970年頃、北朝鮮の工作船」というところです。これは貨物船を意味するかもしれませんが「浦賀水道を通って東京湾に入って行って、そして工作活動を行った」と。工作活動を行ったのは何かと言うと、これは事実なんですけれども、日本人の印刷工の人たちがたくさん失踪しています。実際(小説の中で)仮名で何人か出ておられます。この方々が1960年から70年代にかけてニセ札を作るだけの技術を持っている人たちが集中して失踪している。
それを“ウルトラ・ダラー”は素材にして書かれていったわけです。その船は繰り返しますけれども、伊豆半島と伊豆七島の間を通って、神奈川県の三浦半島の沖合いに停泊し、そして何らかの工作活動をしながらここ(東京湾)に上陸をして、この人たち(印刷工)を拉致して、そしてまぁどうやって運んだかはわからないんですけども、そういった活動をしていた、というふうに言われています。
ということからすると「大島・新島・神津島、この界隈も当然北朝鮮の工作員が工作するルートとして想定されていたんではないか?」というふうに、これはまだまだ確定的なものは言えませんけれども想像しています。
「何ゆえに神津島か?」という話はですね、さっき高野さんが言われたように、“ジュリア祭”という北朝鮮から来たお姫さんのお祭りがありました。そして天草の有名な場所なんですね。天草は誰が採っていたかというと、在日の人たちが採っていたんです。だから今は採取されませんけど戦後の時代はですね、この伊豆七島というのは天草採りの在日の人たちが集まって金銭を得ていた場所で、「その島(中)で高野清文さんが失踪している」ということです。
伊豆七島のそういう状況、“ウルトラ・ダラー”で明らかになったこの北朝鮮の工作船のルートと、そういうものとほぼルート上が一致するということです。
これはちょっと余談になりますけども、ここに停泊した理由というのはですね、皆さん大体想像できると思いますけれども、北朝鮮にとってこの神奈川の県内で最も重要な場所はどこだと思われますか?工作する上で。情報を得るために。一番重要な所は、日本でも最も重要な場所ですけれども、どこでしょうか?
それは横須賀です。横須賀の米軍基地です。ここの「横須賀の米軍基地の生の情報を取る」ということは、北朝鮮にとって非常に大切な活動です。ですので、ここに北朝鮮の船が頻繁に通って、ここに泊まって、おそらくは夜陰に乗じて様々な活動がされていたと思われます。
そして「横須賀の米軍基地」と聞いて地元の方はおそらく気がつかれると思います。よど号犯の妻の八尾恵さんが経営していたスナックはどこにあったかご存知でしょうか?横須賀の米軍基地のすぐ近くです。そこで彼女は1年か2年くらいこのスナックを経営していたわけです。
その目的は、米軍の関係者やあるいは自衛隊もありますから、自衛隊の関係者をお客さんとして呼んでいるわけです。そこで色んな情報を得るんですね。情報を得ると同時に、心安くなった人たちをスパイ活動に利用することを狙っていたのです。わざわざ八尾恵さんは“夢見波”という「夢を見る波」という、まぁ何とも意味深な名前のスナックを経営していました。
北朝鮮のこの活動、よど号犯人の奥さんの活動、そして失踪、というような面から、この神津島での失踪を見ていきたいと思っています。
北朝鮮の貨物船が停泊していたことと、在日の人たちが船を実際に持っていることがあります。船があれば簡単に色んな工作活動ができちゃうっていうことです。物を運ぶ、麻薬を運ぶ、ニセドルを運ぶ、普通の物を運ぶ。そして人を運ぶことも実は日本のこの東京湾でさえそんなに難しいことではない、ということなんですね。そういうことがこの神津島については言えると思います。
*高野美幸さんのブログ
http://konaboration-ssq.seesaa.net/
*'05 6/25 古川了子さんを救う千葉集会in市原 真鍋貞樹さん(7)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/4935551.html
*'06 3/5 TBS「報道特集」北朝鮮ニセ札疑惑(1)〜(3)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/14414118.html
(2)に続く
*7/1 『兄を捜して−拉致事件は終わらない−』集会 真鍋貞樹さん(2)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/22084466.html




