〜北朝鮮へのラジオ放送 届け!亡き母の声〜
金総書記の誕生日に行われたスポーツ大会とは。同じ頃、母親の一周忌を迎えた家族がいた。拉致の可能性がある妹。「よく頑張ったねぇ」。母の言葉をあの国に向け放送したい。北朝鮮へのラジオ放送。亡き母の声は届くのか。
*3/5 TBS「報道特集」届け!亡き母の声(1)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/14272336.html
続き
《北朝鮮へ!亡き母の声を》
【ナレーター】
金総書記の誕生日、その4日前・・・。東京にあるビルの一室では・・・。(東京・文京区2月12日)
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
よろしくお願い致します。
【ナレーター】
生島馨子(けいこ)さん。1972年に東京で失踪した生島孝子さんの姉だ。孝子さんは特定失踪者問題調査会が“北朝鮮による拉致の可能性が濃厚”としている1人である。

ここは「北朝鮮にいる拉致被害者を激励し救出しよう」と始まった短波放送“しおかぜ”のスタジオ。生島馨子さんは妹・孝子さんへのメッセージを録音するために訪れていた。“しおかぜ”は家族から託されたメッセージだけでなく、家族自身の声も録音し放送している。
*しおかぜ通信
http://www.senryaku-jouhou.jp/shiotsuu.html
【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「北朝鮮にいる横田めぐみちゃん、元気にしていますか?お母さんですよ。あなたがいなくなって長い間本当に捜しました・・・。」
*横田早紀江さん しおかぜ録音 「電脳補完録ーこの声を聞け」より
http://trycomp2.seesaa.net/article/10932137.html
【ナレーター】
横田早紀江さんを始め、多くの拉致被害者家族の声が北朝鮮に向けて流されている。
録音の前にテレビモニターを見つめる生島馨子さん。映し出されていたのは母・うらさんの姿だった。

【生島孝子さんの姉・馨子さん】
あの寝巻きを着ている時だからあまり調子が良くなかったのかなぁ・・・、(母・うらさんの)舌が良くまわらない・・・。
【ナレーター】
去年(2005年)の2月7日、一緒に孝子さんの帰りを待っていた母・うらさんが99歳で亡くなった。一周忌を迎え馨子さんは「自分の声だけでなく、亡き母の声も一緒に録音したい」という希望を持っていた。そこで、2004年に放送した「報道特集」のインタビューから、うらさんの生前の声を選ぶことになった。
電話交換手をしていた生島孝子さんは(1972年)31歳の時、東京渋谷区のアパートから出かけたまま姿を消した。一昨年(2004年6月韓国・ソウル)、平壌で孝子さんによく似た女性と会話したという人物が現れた。韓国人経済学者オ・ギルナム博士。85年から1年間平壌で生活していた。
【オ・ギルナム博士】(2004年10月放送VTR)
この写真とこの写真、この写真はみんな繋がります。こういう姿の人を私は一度見たことがあるんです。繋がります。

【ナレーター】
馨子さんは、オ博士から聞いた孝子さんの目撃情報を母・うらさんに報告した。その時撮影されたのがこのインタビューだ。
【生島孝子さんの母・うらさん】(2004年10月放送VTR)
よく頑張ったねぇ・・。きっと苦労したんだろうねぇ。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
見つかってこっちに帰って来てくれるといいね。
【生島孝子さんの母・うらさん】
うん、ああ、帰れるようになればね。

【ナレーター】
この8ヵ月後、うらさんは帰らぬ人となった。母の最後のインタビュー。どの声を選べば良いのか・・・。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
母が「孝子に会いたがっていた」ということだけは伝わるといいと思いますね、孝子にね。
「ターちゃん、今どのように暮らしてますか?ターちゃんが帰って来るまでお母さんを守りきれなくてごめんね・・・。ターちゃんとお母さんの最後の会話は・・・。」

【ナレーター】
収録は2時間以上に及んだ。翌日(2月13日東京・新宿区)馨子さんは母・うらさんとよく散歩した場所を案内してくれた。そこで明かされたうらさんの娘への思いとは・・・。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
もう一回ね、見させてあげたかったなぁと思いますよね・・・。
*'05 3/13 TBS「報道特集」特定失踪者のご家族『時間がない』
http://aoinomama13.seesaa.net/article/3537239.html
《拉致!娘へ・・・母の思い》
【ナレーター】
北朝鮮にいる拉致被害者に向けた短波放送“しおかぜ”。収録の翌日、生島孝子さんの姉・馨子さんは母・うらさんとよく散歩した場所を案内してくれた。押していたのは、うらさんが長年使っていた車椅子だった。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
どこへ行くでもこの車椅子を使って行っていました。
【取材者】
最後亡くなる寸前というのもやっぱりこうやって馨子さんが押して、ずっとこう川の所を散歩されていたんですか?
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
えーとね、最後は12月でしたね。(母は)自分はまだとっても「死ぬ」なんて思っていないから、一生懸命声を出して、ここ、こうやって二人で(私が)車椅子を押しながら歌を歌っていたんですよね。
【ナレーター】
最後の散歩。二人は童謡などを歌いながら歩いたという。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
ここは桜がすごくきれいな公園なので、桜の時期は朝晩二回歩いたことがありますね。もう一回見させてあげたかったなぁと思いますよね。
【ナレーター】
馨子さんはある写真を見せてくれた。母・うらさんが「旅行に行く」と言っては孝子さんを捜し回っていた時の写真だ。

【生島孝子さんの姉・馨子さん】
「北の方にいる」と占い師から言われたので、まず東北・北海道から(捜索を)始めたんですよね。
【ナレーター】
北海道から始まったあてもない捜索は、ついには奄美大島まで全国に及んだ。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
「どこかで働いていて、ひょっと会えるんじゃないかな」って期待をしていたんじゃないでしょうかね。
【ナレーター】
杖をつき、全国を捜し回っていたうらさん。「娘に会いたい・・・」しかし母の願いはかなわなかった。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
(母が亡くなって)1年の間にだんだんと「孝子が帰って来るのは時間がかかるんだなぁ」っていう実感がわいてきたんですよね。あの、この1年、ほとんど拉致問題前進していない中で母の命が亡くなったんだと思うと・・・。
【ナレーター】
今は亡き母の声が北朝鮮に向け放送される。
《北朝鮮へ届け!母の声》
【ナレーター】
2月19日(東京・新宿区)、放送当日。ラジオに耳をかたむける生島馨子さん。午後11時・・・。雑音交じりで“しおかぜ”は始まった。

「絶対に帰れるから・・も頑張ってね」「私もお兄ちゃんと必ずまた会えることを信じていこうと思います」(家族の声が流れる)
家族や友人らのメッセージが続く。
「1972年に失踪された生島孝子さんへ、お姉さんの馨子さん・お母さんのうらさんからのメッセージです」(調査会・荒木代表)
「ターちゃん、今どのように暮らしてますか?病気もしないで元気に過ごしていますか?突然ですが驚かないでくださいね。お母さんは昨年、ターちゃんを待ちくたびれて99歳で亡くなってしましました。あることから北朝鮮にいるらしいと知ってこんなふうに言ってましたよ。
(母・うらさん)『よく頑張ったねぇ。きっと苦労したんだろうねぇ。』
(姉・馨子さん)『帰って来てくれるといいね』
(母・うらさん)『うん、帰れるようになればね』
(姉・馨子さん)『105歳まで生きなきゃならないのかな』
(母・うらさん)『あと5年・・・』
(姉・馨子さん)『あと5年頑張れるかな』
(母・うらさん)『5年なんて頑張れない。あと1年くらい・・・』
お母さんは『私が生きているということを伝えたい』と言っていました。ターちゃんが帰って来るまでお母さんを守りきれなくてごめんね・・・。この放送を聞いた方で孝子に心当たりがある方は、母が亡くなったことを知らせてやってください。お願いします。」
「ただ今お聞きいただきましたのは、昭和47年、1972年に失踪された生島孝子さんのお姉さんの馨子さんとお母さんのうらさんからのメッセージでした。」(調査会・荒木代表)
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
良かった・・・、声を聞かせられるだけでも・・・。(涙ながらに)本人が聞いてくれることが理想だけれども、無理かなぁ・・・。
【ナレーター】
金総書記の誕生日から3日、北朝鮮にうらさんの声はどう伝わったのだろうか・・・。
【生島孝子さんの姉・馨子さん】
(孝子が)聞かなくても、きっと孝子の心の中にはね、母の声が届いているんじゃないかな・・・。そう信じていますね、私は。

《亡き母の声よ届け!北朝鮮への放送》
【司会者・田丸美寿々さん】
実は、生島孝子さんの姉・馨子さんは、亡くなったうらさんの遺骨の一部を“人工ダイヤ”に加工して保管していらっしゃいます。ネックレスにしているそうなんですけれども、いつの日か孝子さんが帰って来た時、お母さんそのものであるそのネックレスを孝子さんに渡したい、と話していらっしゃいます。
*'05 6/30 テレビ朝日「スーパーモーニング」
《遺灰ダイヤモンド物語》
http://aoinomama13.seesaa.net/article/5112150.html
ラジオ放送の“しおかぜ”は毎日放送されています。馨子さんは本人に伝わらなくても、せめて聞いた誰かが孝子さんに情報を伝えてくれれば、とおっしゃっているんですが、本当に家族の必死の思いが伝わってきます。
先日、拉致の実行犯として辛光洙(シン・ガンス)容疑者、そしてチェ・スンチェル容疑者、二人が国際手配となりました。やはり遅きに失した感はあるんですけれども、こうして少しずつでも前に進めていくしか今方法はありません。
*元工作員2人 拉致で国際手配 News Flashより
http://blog.livedoor.jp/trycomp/archives/50080267.html
終わり
*皆さん、最後まで読んでくださってありがとうございました。(*^^*)/~~
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