2006年02月26日

鳩の恩返し

 もう10年くらい前になりますが、あおいのママとパパは南柏の社宅に住んでいました。今日のような雨の日の午後、庭に一羽の鳩が柿の木の下で休んでいました。よくよく見ると片足をケガしているようでした。

 しばらく様子を見ていたのですが、飛び立つ様子もなく、動けないでいます。このまま放っておいたら、猫がよく来る庭だから、襲われても逃げることができそうもないので、庭に出てその傷ついた鳩を捕まえました。やはり思った通り、逃げることもできずに私に簡単に捕まってしまいました。「グヮー、グヮー」って鳴いていましたが成すがままでした。

 とりあえずダンボール箱に入れて、動物愛護協会に連絡をしました。これからどうしたらいいのかわからなかったし、鳩の足首に何か数字など書いてある足輪がはめてあったので、もしかして飼い主がわかるかもしれないと思いました。

 足輪の話をしたら「伝書鳩協会に連絡をしてみてください」と紹介をされ、すぐに電話をしました。この子は伝書鳩だったようで、協会の方が迎えに来てくれることになりました。ちょうどその日、ママは午後からパートの日で「帰宅は夜8時頃になるのでどうしたらいいですか」と聞いたら「そのままダンボール箱に水を入れて置いてください」ということでした。

 仕事から帰ると社宅の前に協会の方が待っていてくれました。「ポッポちゃん、バイバイ」って、ちょっとの時間でしたが一緒に過ごしたので声をかけました。相変わらず目を合わせると「グヮー、グヮー」と怒っているみたいでしたが、何だか別れるのが寂しく感じました。

 協会の方が「これはお礼です」と封筒を渡してきました。お断りしたのですが「どうしても」ということだったので、いただきました。あとで封を開けてみたらそれは数枚の“ビール券”でした。

 鳩の恩返しはビール券。パパと二人でありがたくおいしくいただきました。

 現在、私たちはその社宅から引っ越してマンション暮らしなんですが、ベランダの前にちょうど電線があって、そこに鳥たちが羽休みをしているのを間近で見ることができます。たまに「ポッポッポー」って鳩が鳴いていると、思わず「あの時のポッポちゃんでは」とベランダに出て探してしまいます。あの赤茶けた羽の鳩が会いに来たのではと。

 今日のような雨の日の午後はポッポちゃんのことを思い出します。
posted by あおいのママ at 15:56| 千葉 雨| Comment(0) | TrackBack(0) | 昔の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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