あおいのママは高校時代、学校のK先生が好きでした。
下田の高校に入学した15歳の春に先生と出会いました。当時、幼なじみの子のクラスの先生がK先生で、その子が「かっこいいよ」って教えてくれて、そっとノゾキに行って一目惚れしてしまいました。
それから卒業するまでの3年間、先生のことが好きで、用事もないのに職員室に毎日行ったり、放課後になると先生がグランドで走っていたので、真っ暗になるまで教室の窓からこっそり応援していたりしました。
クラスのみんなには先生が好きなのを知られていて(年中「先生が好きっ!」って言っていたから)よく「おじん趣味だぁ〜!」って笑われました。そう、先生は私たちよりひと回り年上だったんです。
先生は市内の独身寮に住んでいました。食事を作りに行くなんてことはできないので、お菓子を作っては職員室に毎週のように持って行きました。そのおこぼれを担任の先生やその他独身の先生たちに配っていました。「今日はお菓子なに?」なんて言われたりしました。
家でも「今日先生がね・・・」って毎日のように話して、お菓子の失敗作とか残りものとか、父や母や妹たちが楽しみにしていて、「もっと作ってよ〜」ってよく言われたっけ。
ホント、いろいろ作りました。クッキー・タルト・クレープ・シュークリーム・パウンドケーキ・アップルパイ・チーズケーキ・バウムクーヘン・チョコレートケーキ・ババロア・スイートポテト・・・etc、ありとあらゆる洋菓子作って学校に持って行きました。
先生が本当に好きで、将来の夢は「お嫁さん」なんて言っていたくらいで、「18歳の花嫁さん」にとっても憧れていました。今はとんでもない夢を見ていたって思うけど。
今日はバレンタインデー。この高校3年間、毎年腕によりをかけてチョコレートのお菓子を作りました。大好きなK先生に食べてほしかったから。「好き」なんて言えなかったけど、思いを込めて愛情込めて甘いチョコレートを贈りました。「いつもありがとう」って言ってくれました。
卒業式の後、K先生と担任の先生が短大の合格祝いに下田のお店で食事をおごってくれました。駅で「元気で頑張れよ」と手を振って、そしてお別れしました。私は泣きながら帰りました。
それから5年後のママとパパの結婚式の日、二次会で担任だった先生から「この間K先生結婚したよ」と聞きました。自分だって結婚したのに、何故か懐かしく、そして寂しく、涙してしまいました。青春は終わったんだって思いました。
パパと過ごした18回のバレンタインデーは覚えていなくても、高校3年間の甘酸っぱい思い出は忘れないものなんですね。先生、元気にしているかなぁ。
2006年02月14日
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