2006年02月03日

'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(1)

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 だいぶ時間が経ってしまいましたが、昨年11月13日、日本再生フォーラム主催の大宮講演会で登壇された「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」代表の山田文明さんの講演内容を、少しずつですが文字化しています。長いお話でしたのですべて仕上がるまでにまだ時間がかかりそうです。途切れ途切れになりますが、何とか完成させたいと思っております。皆さん、どうぞご了承ください。

*'05 11/13 第16回大宮講演会に参加しました
http://aoinomama13.seesaa.net/article/9366165.html
*講師「山田文明(やまだ ふみあき)」さんの自己紹介
http://aoinomama13.seesaa.net/article/9667106.html

*撮影したビデオカメラから文字化しました。
(多少読みやすいように変えております)

 ご紹介いただきました「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の代表を務めております山田文明と申します。よろしくお願い致します。

 えー、今日この場にはこんなに大勢の方がお出でくださり、また、知事もお出でくださり、国会議員の先生方も来てくださるということで、大勢の方々のご関心を持っていただいている問題、そういう集まりに関心を持っていただくこと、本当にありがたく思います。

 私、守る会の方ですと、なかなかそういう関心を持っていただくことが難しくってですね、やはり日本人が拉致されたという、本当に気の毒な重大な問題とですね、その他の問題等における実感のアピールの難しさというようなものを、常々深く感じております。

 しかし、これは共通の重大な人権問題であり、おそらく解決するには多少の時間的前後が起こるとしてもですね、同じ運動として連携しながらやらねば、どの問題も解決できない重大な人権問題だと考えております。

 私どもの考え、またはやっている問題などを、皆さま方の希望とは少し違う角度からになるかもしれませんが、ご説明させていただきたいと思います。

 お配りいたしました資料にある程度沿いながらいきたいと思いますが、すべてのことをご説明させていただく時間はちょっとないだろうと思います。それでまず1のところは私の自己紹介のところにも簡単に書いたものと重複しておりますが、ただ最後に時間がございましたら戻って触れさせていただこうと思います。

 そして主として2のところからご説明を始めたいと思います。私たち、この「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」というものが一体何を考え何をしている者か?ということでございますが、もうご年配の方々は「そういうことがあったなぁ」ということはよくご存知かもしれません。

 1959年の12月14日からですね、日本に住んでいた在日コリアンの人たちを中心としてですね、「北朝鮮に帰ろう」「北朝鮮が自分たちの祖国だ」というふうなことで「戻って行こう」という運動がございました。運動自体はもっと前からあったわけでありますが、この12月14日第1船が新潟港から北朝鮮へ向いました。

 実はこの船には、皆さまにはご記憶があると思います。今年('05年)の4月に、日本にせっかく戻ってきた日本人妻でありながら、北朝鮮に戻って行ったあの平島筆子さんが乗っていたのであります。第1船であの方は戻り、北でも色々と取り上げられました。そして当時の新潟新報には「日本人妻も夫と共に戻って行く」という写真も掲載されていたのであります。

 平島さんについては今日ほとんど申し上げる時間はないかと思いますが、私も少し接しましたが、この再帰国と言いますか、この件においてもやはり一つの大きな政治の流れの中での被害者であった。もう少し我々の接し方も違っていれば救えたかもしれない、と思っております。

*平島筆子さんのこと 電脳補完録ー別館より
http://nyt.trycomp.net/modules/weblog/details.php?blog_id=37

 それはともかくとして、そういう帰国船が行きまして、9万3,000人の在日コリアンの方々及びその妻、あるいは夫、あるいはそのもとにお生まれになった子どもたちである日本国籍の保持者も、だいたい6,300人ほど、日本人妻が1,800人ほどが、一緒に北へ行かれたわけであります。

 この帰国事業について私たちがその後、向こうへ行った人が「大変な目に遭っているようだ」ということをようやく後になって知ったわけでありまして、その直接のきっかけは、北に戻って行った人をご家族として持っている、日本の在日コリアンの人が中心でした。

 その方々から「自分の親族が北へ帰ったけれども、こんな目に遭って死んでいった」あるいは「こんな目に遭って処刑されていった」という、本当に驚くような、俄かには信じがたいような話を直接うかがう機会がございました。

 それで、そのことから「これはただ事ではない」と「もう少し事実関係も調べて、何かしなければならんのではないか」と、そういうことを考えたメンバーたちで1994年に「守る会」を作ったわけであります。

 その後、色々と調査を進める中で、これは自分の意思で帰った人たちが、たまたま行った先の国の政治状態がとんでもない所であったために、大きな被害を受け人生を狂わされたという問題ではない。これは北へ送り返す帰国事業そのものの中に、偽りと、また一部拉致と言うべき重大な人権侵害がある、という状況を知るに至りました。

 それはもうこの場では簡単にご説明させていただきますし、ご存知の方ばかりだと思いますが、当時北朝鮮を「地上の楽園」として宣伝したのであります。北朝鮮政府がそういう文書を日本に送り、日本でPRしました。そして朝鮮総連がそういう文言で説得をしていきました。

 様々な伝統を使い、そして北朝鮮の一部のアパートの立派な所を写真に撮り、その米びつの中に米が一杯入っている写真を撮り、「こんな家が待っている」「こんな住宅が待っているんだ」と「祖国に来れば何不自由なく暮らせる」ということであります。

 そういうPRを、本当にあの、嘘も百回言えば本当と信じられる、こんなことナチがやりましたけれども、似たようなところがございましてですね、例えば帰国を決めて帰ろうとする、持って行く荷物をまとめる、そういう人に対して「何を考えているんだ」と「そんなつまらない物持って行かなくても、向こうへ行ったら立派な物がみんな用意されているのに馬鹿なことするな」というようなことまで言われるような状況を作り、帰らせて行ったんですね。

 そして一部の(朝鮮)学校では、朝鮮総連のところではですね、生徒たちに「みんなも帰国したいだろう」「帰国したい人、手を挙げて」と言って生徒たちを煽る。手を挙げない人がいたら「君は何故祖国に帰りたくないんだ?どうしてだ?」というような追求までやっていたりする。そして子どもたちが「帰りたい」という家庭に先生も行ってですね、「ぜひ子どもたちのためにも帰国すべきだ」と、こういうふうなことをやるなど、朝鮮総連が組織をあげてこの帰国を煽り推進していました。

 それで一家で向こうへ移り住むことを決断するには、確かに当時の社会事情においては在日コリアンの人は多くは貧しかったし、法規も現在以上に厳しい差別もあった。そんな中で子どもの将来を展望できなかった人たちが「祖国へ帰ろう」というような決断をする、そういう状況もあったわけですが、そういう状況を背景に朝鮮総連は事実を伝えずに判断を誤らせた。事実を伝えずに嘘で誘導するのは誘拐であります。

 そして中にはですね、もう詳しくは申し上げませんが、嫌がる人を無理やり船の中へ連れ込んだ事例もあると。これは当時、この帰国事業に積極的に関わってきた人自身が、過去の自分の行動を反省を込めてですね、帰国事業を告発する本の中で述べていらっしゃいます。私はこの当時の帰国事業そのものが、壮大な拉致・誘拐であったと考えております。

(2)に続く

*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(2)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/12691972.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(3)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/12720099.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(4)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/12838756.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(5)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/12871633.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(6)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/12995505.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(7)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/13138280.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(8)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/13421984.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(9)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/13552906.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(10)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/14007775.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(11)
http://aoinomama13.seesaa.net/article/14053528.html
*'05 11/13 第16回大宮講演会 山田文明さん(12)最終です
http://aoinomama13.seesaa.net/article/14073756.html
posted by あおいのママ at 00:14| 千葉 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | '05 11/13 日本再生フォーラム講演会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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